2012年12月25日火曜日

2012年を振り返る。その2

苦しい年ではあったが、いい事もあった。

7月の小林陽一さんのツアーに参加できた事、
そのツアーでVincent Herring とEric Alexander と
もしかしたら一生分共演出来た事は僕の宝となった。
小林さんのタフさに多くを学んだように思う。

9月に、Whoopi GoldbergやJoe Torreと話ができたGigや、
11月のLouis Hayes Bandやオリジナルミュージカル
『Girl:Shake Loose Your Skin』の公演等思い出に残る
仕事があった。

10月末のハリケーンSandyで、自分の住むエリアは2週間近く
停電した家屋が多かったのに関わらず、幸い、自分の家は
被害を免れた事もラッキーであった。

 そしてなにより、さくらが、無事に成長してくれていることが
一番の良かった事だった。 自分が怪我したりなんだで、
バタバタした上に、娘まで何かトラブルがあった日には、
もう今年で、世界終末で間違いなかったように思うが、
さくらの御陰で、2013年を前向きに迎えられる
感じがしている。

最後に、今年も、この作文を読んで下さった方々に
感謝いたします。よいお年をお迎えください!!

2012年12月24日月曜日

2012年を振り返る。その1

2012年も大詰め。

今年は、我ながらに、苦しい年であった。
もしかすると、海外生活を始めて、一番、
辛かった年かもしれないとも思う。

・とにもかくにも、4月のジョギング中の転倒による、
右膝の皿骨折事件が応えた。
骨はついたものの、右足の筋肉や関節がダメージを受け、
今現在、大分、回復したとはいえ、
まだ完全復調とは言いがたい状態である。

それに加え、骨折後6週間近く、仕事が出来なかった事が
なにしろ辛かった。これほどブランクができたのは、
人生で初めてであった。ひとたび、怪我をして、
働けなくなると、途端に、財政危機が生じる職業についている
自分がこの時ばかりは、恐ろしくなってしまった。
今後、年をとって、病気しがちになってしまったら、
等と、考え出すと、今更ながら、不安である。

(そりゃあ、親だったら、子供が音楽家になるなんて
言い出したら、 まずは反対するわなぁと、思った。)

世の中の音楽家業の方々、こういう問題に
どう向き合っているのかしら。
考えないようにしているのかしら。
とりあえず、身体だけは鍛えておこうと思い、
ジョギングしていたのだが。。


・7月のベースの高道春久君の突然の死はショックであった。
ショックすぎてかなんだかわからないが、未だに、
彼は、生きている気がしている。小林陽一さんの
ツアーで一緒に演奏する予定の数日前に逝ってしまったのだが、
せめて、ツアー後に、逝くなら逝ってほしかったと、
勝手に思っている。


・2004年に知り合って以来、色々な世界を僕に
見せてくれていたSomiが、今年に入って、
充電なのか本格的に永住したのか、
まだはっきりしないのではあるが、
ナイジェリアに住み始め、バンドの活動が、あまり
活発ではなかった事も、財政的な苦しみを与えられた。
昨年まで、彼女の仕事でかなり忙しく、他の仕事を
断ることも多かったのだが、ひとたび、彼女が
いなくなると、何も仕事がない、というような状況に
陥った月もあり、サイドマンとしてNYシーンで生きていくのも
お気楽でいいのだが、厳しいものよ、と痛感させられた。


(最近、彼女の新しいレコーディングに参加し、
来年はそれでもまた忙しくなるのかなぁと、
淡い期待を抱いてるのだが。)


・ コネチカット州の小学校の銃乱射事件のニュースに
私の心はいまだにどんよりしてしている。

(Jimmy Greeneの6歳の娘さんが被害者の一人と
いうニュースにさらに胸がはりさけそうになる。)

NRAが銃規制ではなく、すべての学校に武装警護を、
と訴えた事に対して、リベラル派のメディアでは、
批判が集中しているが、いずれにしても、
銃規制には時間がかかりそうなアメリカ国。
とりあえず、NRAの言うように、
学校のセキュリティを高めた方が、今後、
この手の異常な事件が起きた場合、
犠牲者の数は少しは減らせるのではないかと思ってしまう。
生徒にも防弾チョッキの着用義務を課した方が、
いいのではないかと14ヶ月になる自分の娘を見ながら思ってしまう。

2012年12月20日木曜日

そしてまた安倍首相。

この3年ほどの民主党政権下、
自分が恩恵を受けた事といえば、
円高傾向が継続していたことだ。
日本で稼いだお金を、
ドルに換金した時の喜びといったらなかった。

今回の衆議院選挙で、大勝した自民党は、
円高に歯止めをかけることを公約にしているが、
そういう政党は、私にとっては実に不利益である。
まぁ、海外生活を始めてこのかた、
やり方がよくわからないのを理由に、
一度も国政選挙に投票したことのない私の事はいい。

今回の選挙は特に、争点が多く、
どれも難しい問題ばかりで、
そういう事をまぁ、経験は豊富な、
自民党さんにお任せしたかったという
日本人の現実的な判断だったのかしらと
ちょっと思ってみた。

歴史は繰り返すというが、
また安倍さんが首相になるということは、
次は、福田さんはやめちゃったので、
麻生さん、そんで、
鳩山さんはやめちゃったので飛ばして
かろうじて当選した菅さん、そしてまた野田さんの順番か。

お粗末。これにて失礼いたします。

2012年12月16日日曜日

合掌。

コネチカット州の小さな街で起きた、
小学校襲撃事件で、僕がボストン時代から
知っているサックス奏者のJimmy Greeneの
娘さんが被害者の一人になってしまった事を知って
驚くとともに、とても悲しい気持ちになっております。
自分も娘を持ってからというもの、
この手のニュースを聞くと、とても他人事と
思えず、Jimmyさんも、どうやってこの悲劇から
立ち直れるのか、やりきれない思いです。
合掌。

2012年12月14日金曜日

SOMI Recording

12月10、11、12日の3日間、
SOMIさんの新しいCDのレコーディングに参加。
私、ピアノやローズの演奏に加え、5 曲程、
ストリングスやホーンのアレンジを頼まれ、
レコーディング時にストリングカルテットの
指揮もしたりと、作品作りに貢献をしたと思う。
(SOMIさんのCD参加はこれが3作目。
2004年に知り合ってから、
随分長いついきあいになった。)

今回、特筆すべきは、今回のCDのプロデューサー、
ナイジェリア人、Cobhams Emmanuel Asuquoさん。
何も予備知識もないままに、2週間程前に、
SOMIを通じて、電話越しに、彼と、
ストリングスアレンジについて、
初めて話をし、先週、このレコーディングの
ためのリハーサルの時に
初めて出会ったのだが、まず、彼は、
盲目だという事に
驚いた。
次に、彼の、類い稀な、音楽の知識に驚いた。
(ナイジェリアの伝統音楽から、
クラシック、ジャズ、R&B他あらゆるジャンルに
精通していた。)
 リハーサル時、彼は、的確に、
バンドメンバーにこうしてほしいということを
伝えた。
ストリングアレンジに関しても、彼は、
ピアノを弾きながら、
次々とアイデアを僕に提供してくれた。
ものすごい記憶力があるようで、一度、聞いた音楽は、
常に、頭の中にインプットされていくようだった。
(今、この作文を書くにあたって、初めて、wikipediaで
彼の経歴を知った。凄い人がいるものです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Cobhams_Asuquo) 


今回のSOMIのCDは、彼のディレクションのもと、
多彩な楽曲に溢れたかなり面白い作品になる予感がしている。
 
(写真全前列左からCobhams,SOMI, Keith Witty,
後列左から、Liberty Elleman,Michael Olatuja, Otis Brown, Toru Dodo)
 
 

2012年12月5日水曜日

要人警護の仕事

子守りという仕事が入ってから、
とにかく毎日が忙しくなった。
今月は有り難い事に演奏の仕事にも
恵まれており、
午前中にリハ、午後は子守り、
夜はGigに出かけるといった日も
多くなっている。

忙しすぎてあまり物事もじっくり
考えられなかったりするものだが、
ひとつわかったのは、
子守りというのは、
ひとときも子供から目を離してはいけないということだ。
なにしろ、次の瞬間どこに動くのか予想がつかない事が多く、
しかも大概、子供は、親としてみたら、行ってほしくない事、
やってほしくない事に着手する傾向が強いため、
とにかく、まるでSPのように、子供が起きている間は、
ずーーーっと子供を見ていないと
いけないということを学んでいる。

Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...