2015年8月12日水曜日

Somi Europe Tour その12 最後に

帰国の日。

Heathrow空港のチェックインカウンターで
順番を待っている際、通路をどこかで見た事ある人が
通りすぎた。

カルロスサンタナであった。
後ろにギターを抱えた、警備員かマネージャーがいた。

今回のツアー、実に多くのミュージシャンに出会って、
もうかなりお腹がいっぱいだったのだが、
最後の最後に、サンタナが通り過ぎるフィナーレ。
あまりによくできたツアーであった。

今回は、バンドメンバーも贅沢。
ドラムが、最近、Blue Noteレーベルから
リーダーアルバムが出たOtis Brown。

ベースが、パットメセニーのUnityバンドで
演奏してたBen Williams。Columbia Recordsから
2枚目のリーダー作が出たばかり。

ギターが、最近、Somiと同じく、
SonyのOkehレーベルからリーダー作が出た
Nir Felder。

皆、旅慣れたプロ集団である。
演奏の素晴らしさはともかく、
人柄も皆、実によろしい。

もう11年も共に、共演させてもらっている
Somiにとっても、初の夏のヨーロッパ、
ジャズフェスツアーで、実に、実りあった
旅となったのではないだろうか。

私は、この人達の背中にのって、数々のミュージシャンと写真をとったり、
土地土地の美しいものを見たり、おいしいものを食べたりと、
とにもかくにも、すごい充実感でNJ州の家族のもとに
戻った次第。

以上で、今回のツアー思い出日記終了。

Londonにて

Somi Europe Tour その11 ロンドン

ツアー最終日は、ロンドン。
なんとGeorge Bensonの前座。
ラトヴィアからGatwick空港。
そこから車で2時間くらいかかって
Heathrow 空港近くのホテルへ。
例によって、ロンドンの交通渋滞に巻き込まれ、
3時間くらいかかって、会場入り。
予定のサウンドチェック時間に遅れた始末。
ロンドンの車移動はつらい。
なんとか、開演前にサウンドチェックをすます。

演奏した会場:Old Royal Naval College Greenwich

この観客
 前座の我々は、30分の持ち時間を十分に使い切って、
今回のヨーロッパツアーの最後を飾った。

後は、主役のGeorge Bensonの独壇場。
彼のヒットソングのオンパレード。90分ノンストップ。
齢70を超えてらっしゃるに関わらず、
歌もすごいし、ギターもすごいし、実に圧倒された。
いいものを聞いた。見た。

終了後、 George Bensonと写真がとれて感無量。
彼の長年の音楽監督を務める、キーボードの
David Garlandとも写真がとれて、より感無量。

Somiバンドの演奏を聴いていたGeorgeやDavidから
お褒めの言葉をいただき、より一層の感無量。
ツアーの有終の美を飾った飾った。



2015年8月11日火曜日

Somi Europe Tour その10 ラトヴィア

ツアースケジュールを聞いた際、
恥ずかしながら、この国の事を知らなかった。
元ソ連邦だった国だという。

首都のRiga。
時間が限られた中で、ホテルの周りの
Old Townと呼ばれる一角を歩いた。



実に、奇麗な街並。
人も穏やかであった。
唯一、空港からホテルや、演奏会場までの運転をした人が、
屈強そうで人相もいかつい感じの人で、
元KGBなのではないかと、偏見かもしれないが
想像してしまった。

演奏した場所は、海岸にこしらえたステージ。
昼は、25度くらい、温暖であったが、
夜になると、かなり冷え込み、
ストーブをステージ上に炊いての演奏になった。
バルト海、初めて、見ました。





2015年8月6日木曜日

Somi Europe Tour その9 ロンドンの休日

今回のツアーは、ロンドンで、
George Bensonの前座を務めるショーが3日あるはずだった。
ところが、間際になって、2日がキャンセルになって、
エジンバラの翌日から2日間、ロンドンでオフ日を過ごした。

滞在したのが、Gatwick空港近くのホテル。
エジンバラからGatwickに移動した日は
疲れてホテルでゆっくり過ごしたが、
翌日は、SomiがBBCのインタビューがあるというので、
それにBenと共に御伴する。

送迎車が来たのはありがたかったが、
ロンドンの交通事情はかなりひどく、
電車であれば30分〜45分で街に出れるのに、
大渋滞で2時間ドライヴになった。
ロンドンは電車移動、と学ぶ。

インタビュー後は、飯を食べ、
Somiのショッピングにつきあい、
Big BenでBen Williamsと写真をとったり、

夜は、Somiの友人達と夕食。
幾人かNYで知っているミュージシャンにも出会えて楽しかった。
Justin Brownと

SomiとLaura Mvulaと

Michael Olatujaと

帰りも深夜にも関わらず1時間30分くらい車にのって
ホテルに戻った次第。
ロンドンは絶対電車、と学んだ。

Somi Europe Tour その8 エジンバラ


スイスは、例年になく真夏日が続いていて、
ロジャーは、地球温暖化の事を話していた。
次に向かうスコットランドのエジンバラの天気を
ネットで前もって調べてみると、32度と出ていた。

エジンバラに着いてみると、曇り空で肌寒かった。

不審に思い、もう一度ネットで確認してみると、
自分が見ていたのは、テキサス州にあるエジンバラであった。
テキサスにはParisもあるし、あなどれないと思った。
スコットランドのエジンバラは、20度であった。

この街、歴史を感じさせる豪華な建物が多く、
歩いていると、まるでハリーポッターの映画の中にいる気分になった。
京都奈良に通じる古都の風情に私は、なにげに、’
今回のツアーでこの街が一番気に入った。
(冬は寒そうでつらそうだが。)






演奏したところも、もともとは教会だったところを
演奏会場にしたところで、音響もすばらしかった。
観衆も熱心に聞いてくださって充実感があった。


この日で、ギターのNir Felder が、このツアーから離れて
イタリアへ向かう。彼は、実にクールな好青年という感じ。
ツアーの際は、必ず、名所やおいしいレストラン、カフェを
調べていて、時間が許す限り赴く人であった。
ミュンヘンの有名な内装が豪華なビアガーデンに行ったり、
ヘルシンキでは、離れ小島に船に乗っていったり、
彼の行動力には感服した。
彼のインスタグラムには、彼の旅した土地の美しい写真が満載である。


2015年8月4日火曜日

Somi Europe Tour その7 チューリッヒ

Zurichを英語だとズーリックと発音するが、
日本語だとチューリッヒ。
(ドイツのMunichも英語だとミューニックだが、
日本語だとミュンヘン。)

さておき、私には、チューリッヒに、
バークリー時代からの友人が住んでいる。
名はロジャー ルエガー
彼はサックス奏者だが、現在は、チューリッヒにある
音楽事務所で働いている。

もう15、16年前になるが、彼の故郷エンゲルバーグという街の
彼の父親が経営するスキー場のホテルで、一ヶ月
ピアノ演奏という仕事を、彼から頂いた事がある。
(スキーやり放題という状況で、当時、
ピアノの演奏力と反比例するかのように、私のスキー力は向上したのを
覚えている。あの時以来、スキーからは遠ざかっているが。)
以来、メールのやりとりが続いた。
最後に会ったのは、3年程前。
彼がNYに遊びにきた際、生まれてまもなかったさくらに
会いに来てくれた。

そしてようやく、今回、スイスを自分が訪れる機会が舞い降り、
ちょうど、オフ日がモントルーで2日あった旅程であったので、
チューリッヒまで日帰りで行くことにした。

このチューリッヒの一人旅でユニークな事が3件あった。

#1 Aaron  Goldbergに会った。

モントルーからルツェルン、ボン等と馴染みのあるスイスの街を経由して
およそ2時間程で、チューリッヒに到着。
降りたプラットフォームで迎えにきてくれたロジャーに再会。
彼が、『ちょっと、こっちに来てくれ。』
と駅内のカフェに連れて行かれる。
すると、旅行鞄をたずさえたピアノのAaron Goldbergがいた。
彼も、ボストン時代からよく知るピアニスト。
チューリッヒからイタリアへ、電車で移動する直前であった。

実は、彼にはNorth Sea Jazz Fesで出会っていたのだが、
今度は、チューリッヒでまたも遭遇。
彼もロジャーの事をよく知っていて、彼に会おうとして、
このタイミングになったという。
それにしても、ニューヨークにいる時にはあまり会わないのに、
彼に1週間の間に2度も、会うとは、よほど縁があるに違いないと
個人的に思った。

North Sea Jazz FesにてAaron Goldbergと

ZurichでまたもAaronと。左がロジャー。

 #2  Phil Stockliに会う。

 ロジャーとランチをしている際、ロジャーが、
『Phil Stockliを覚えている? 彼もチューリッヒに
住んでいるんだ。』
バークリーの同期で、1997年に制作された
バークリー音楽院が制作したCD 
『summa cum jazz~the best of Berklee College of Music ( Berklee CD/BMG)』
で、私のバンドでアルトサックスを吹いてくれた方である。
聞けば、彼は、現在、精神科医として働いているという。
驚いた。
『電話してみようか。』とロジャー。
すると、ちょうど、彼は、彼の家族とダウンタウンで行われている
フリーマッケットに向かう途中だという。
ランチをしている場所から遠くないCDストアで待ち合わせをしようと
いうことになった。
CDストアに入ると、いました。Phil Stockli。
少なくとも15、6年ぶりの再会。
なんだか貫禄がついて、しかも前髪の減少状況の彼の風貌に
少々驚きを隠せなかったのですが。。。まぁ、皆、年とりますわなぁ。

Phil Stockliと再会

#3 そのCDストアで。

 さらに驚いた事があったのだが、Philと会ったCDストアに
入った時に流れていた音楽が、Somiの”Last Song”だったのだ。
このピアノどこかで聞いたことあるピアノだなぁ、
この歌も何だか良く知っているぞ、えっと、、、、
あぁ、SomiのCDじゃん!、このピアノ、俺じゃん! みたいな。

 それにしても、モントルーからチューリッヒに来て、
たまたまPhilと待ち合わせをしたCDストアで、
ちょうど店内に入った時に、流れていたBGMに
自分がピアノを演奏しているCDが流れているって、
宝くじに当たるくらいの確率ではないだろうか。

私は、すっかり興奮して、お店の店長さんに
話しかけてしまった。あげくに、写真も。





というわけで、このチューリッヒの旅は、個人的に
偶然の妙を味わった、思い出深いものになった次第。
因みに、Somiは、このロジャーがつとめている音楽事務所が
主催のイベントで、チューリッヒで10月に演奏予定。
私が参加できるかはまだ未定だが、もし行けたら、嬉しい。

チューリッヒの風景

2015年8月2日日曜日

Somi Europe Tour その6 モントルー

ポリからスェーデンのストックホルム空港近くのホテルに泊まり、
翌朝、スイスのジュネーヴ空港からバスでモントルーへ。
レマン湖の美しさに息をのんだ。



ストラヴィンスキー像
今年の春に見た、ケープタウンのテーブルマンテンから見た
景色に匹敵するほどの、美しさであった。
ここに住んでいた時期にかのストラヴィンスキー様は、
かの『春の祭典』を書いたらしいのだが、
こういう絶景を眺めながら、どうして、ああいう、
複雑なエグイ曲を書けたのか、実に不思議だ。
私も試しに何か書いて見ようかと思ったが、
何も書けなかった。

この地で、2週間に渡って行われる、
モントルージャズフェス。
モントルー湖畔に露天が並び、
毎晩、多くの人が溢れ、人並みをかきわけながら
会場入り。
モントルージャズフェスで演奏後の写真。





ピアノの人が写ってないですが、演奏中の写真


ここでは、他に、Dhaffer Youssefを聞いた。
チュニジア出身のボーカル&ウード奏者。
聞いて鳥肌が立った人は、今まで何人かいるが、
彼もそのうちの一人になった。
世の中には本当に素晴らしいミュージシャンがいるものだと思った。

Dhaffer Youssefと
他に、テクノを駆使したオーストラリアのバンド
Hiatus Kaiyoteを聞けた。今を感じさせる音楽であった。
出演者役得で、無料で色々な音楽が聴けるジャズフェスは、
本当に楽しいと思えた。

モントルージャズフェス会場


2015年8月1日土曜日

Somi Europe Tour その5 フィンランド

ヘルシンキのホテルに到着したのが、午前2時。
噂の白夜を目撃。夜の11時くらいでも、夕方6時くらいの明るさで、
子供達が、普通に公園で遊んでいたりして、少し面食らう。
今は夏で、夜が2、3時間しかないが、逆に冬は、
昼が2、3時間。ここで、生まれ育つ人の感覚は、
かなり日本人とは違うのだろうなと、想像する。





腹を空かせたバンドメンバーは、ホテル近くにあった
マクドナルドへ。ベジタリアンのSomiも珍しく
マクドナルドで、ベジバーガーを食べる。
とかくマクドナルドは、悪い食べ物の代名詞になっている昨今のアメリカ、
(日本でもそうか。。。)
 皆、どこか、罪深い気持ちで、しかし、ヨーロッパのマックは、
品質がいいのだ、と言い聞かせながら食べた。

翌日、SomiとOtisとで、ジムに行き、
昨夜のバーガーを消費すべく汗を流した。



実は、ポリという街のPori Jazz Festivalで演奏する日の前の3日が
オフ日だった。ジム、街の散策、食事で時間が過ぎた。
 (ヘルシンキで2泊、フィンランド第2の都市、タンペレで、1泊)

フィンランドといえば、白夜、シベリウス、ムーミンくらいしか
思いつかなかった私だが、ヘルシンキで、サイズが小さくで、
さほど感心しなかったが、シベリウス像を、タンペレで、
到着した際に営業時間外で入れなかったが、ムーミン博物館を見つけられて、
私は満足した。




タンペレから車で2時間弱、ポリで、Pori Jazz Festivalで演奏。
3日休みで、本番直前の30分ほどの簡単なサウンドチェックで、
演奏するというのが、指がなまってしまった私には、
少々辛いものがあったが、まぁ、こればかりはしょうがない。




この日は、スタンリークラークバンドや、カイリーミノーグ、
ウェインショーターも演奏していたが、我々は、演奏後、
すぐに移動しなくてはならず、残念ながら、演奏を聴くことはできなかった。

Pori Jazz Festivalは、今年で50年目という歴史あるお祭りだそうだ。
スタッフの方の心配りがよく行き届いていて、7月なのに、涼しい
フィンランドだが、心は暖かくなった次第。

下は、演奏後のバンド写真。