Joyce Theaterに『Les Ballets C de la B』という
ベルギーのダンスカンパニーの公演を見に行った。
そこにパリ在住のKaori Itoさんという日本人ダンサーが在籍しているのだが、
彼女には8、9年前くらいに彼女のお母様とNYでお会いしている。
確かこの時は、KaoriさんはNYで勉強されていて、
パリに移住される直前の時期だったのではないかと記憶する。
お母様は、平石裕さんというアーティストで
10年以上前に日本で自分が演奏した時に
お客様でいらした方で、それ以来メールの交信が続いているのだが、
今回も、お母様より娘がNY公演に来ているというお知らせをいただき
Kaoriさんのダンスを初めて見るべく、劇場に向かった次第。
私服姿の9人のダンサーが舞台に現れるなり、
いきなり下着姿になったりして
エロイ内容になるのかと緊張したのだが、
そういうものではなく、
非常にアーティスティックでありつつもコミカルな要素もふんだんにあり、
人間の肉体の動きの表現の限界を探るかのようなダンスアンサンブルに、
およそ1時間半のショーの間、僕はひきこまれっぱなしだった。
ダンスの世界に全く疎い自分だが、見てみるものだなぁと
思った。この劇場には、つい最近日本の山海塾も公演をしていて、
見に行けばよかったかなとも思った。
Kaoriさん、小柄な身体ながら研ぎすまされた筋肉美を纏いつつ、
骨がないのではないかと思わせる程、手足のグニャグニャな
動きを見せられ、長年さぞかし厳しい修練を積んでこられたに違いないと思い、
親族でないのに、支えて来られたお母様の気持ちになったりして
目頭が熱くなった。
Kaoriさん、ますますのご活躍を。
またどこかでお会いできればいいなと思う次第。
Kaori Ito website
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