先週と今週の土曜日、結婚式の仕事が続いた。
10人編成のビッグバンドで、
主に、1930、40年代ものを演奏した。
このバンドのドラムがSteve Littleさんであった。
顔は見覚えがあった。
日曜日のCleopatra's Needleでジャムセッションホスト業をしていた頃、
僕のトリオの演奏前は、Vocal ジャムセッションが行われていて、
そこで、Steveさんは、たまにハウスバンドで叩いていたのを思い出した。
当時は、話す機会もなかった。
今回、2週続けて演奏することになって、
話をする機会に恵まれた。
聞くに齢79歳だというのである。
見た目おそらく60代後半かまあ、
70前半くらいかと思っていたので、
80歳目前と聞いてまず驚いた。
一人で車を運転して、ドラムを組み立て
達者に演奏するのである。
譜面はしっかり読むし、
お客さんから急にリクエストが入った
”Sing Sing Sing"も、決めばっちりで
演奏された。
物腰柔らかく、偉ぶることなく
誰にも優しい態度。
ドラムの片付けを手伝おうとすると
「そんなに俺を年寄り扱いしないでよ。」
と軽々とバスドラを抱えていかれる。
なんと若々しい身のこなしよ。
今日、ちょっと彼の名前をググってみたら
彼のインタビュー記事が出て来た。
読んでみてたまげてしまった。
http://dothemath.typepad.com/dtm/interview-with-steve-little.html
エリントンの『And His Mother Called Him Bill』で叩いていた方だったのである。
私のジャズレコードコレクションは決して多くないのだが、
このCDは持っていた。クレジットを確認するにSteveさんの名前がしかとあった。
(因みに、昨日の結婚式では、エリントンものを何曲か演奏した。
そうだったのか。。。。)
へーーーー。。。。。
『セサミストリート』のバンドも長年やってらしたのね。。。
へーーー。。。。。。
1940年代くらいからNYのミュージックシーンを
今まで生き抜いて来た方なのである。
恐れ多い方なはずだろうに、まるでそういう感じを
初対面の方に与えないという、
逆に、それが怖い。
昨日の演奏した会場はNYCから車で2時間ほどの
田舎街。Steveさんは、帰り際、
『この辺りはシカが出るから注意してね。』
と忠告していただいた。
案の定、帰り道、街灯がないローカル道で、
少なくとも10匹ほどシカが
道路をもうダッシュで渡るのを見た。
その後、高速道路に入ると、突如の大雨。
大変疲れる帰路であった。
Steveさん、無事に運転して帰れたかしら。
おそらく、問題なくひょうひょうと帰宅されたに
違いない。
かっこいいですね。
返信削除そういう風に年を取りたいなぁ
かっこいいですね。はい。
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