気づくとNJ州で暮らしている時間が、
NY州ブロンクスで暮らした時間よりも長くなった。
ブロンクス時代の方が長い気がするのは不思議だが、
年齢を重ねるごとに、一年の長さがどんどんと短く感じるために
若かったブロンクス時代の方が長く感じるのだろうか。
(最近誰かが言っていたのだが、
チューブに入った歯磨き粉の9/10が失くなる時間と
残りの1/10が失くなる時間はほぼ同じだそうだ。
人生も、晩年はそんな感じなのだろうか。。。。)
ブロンクス時代、最初の1、2年、
キーボードとアンプを運びながら地下鉄に乗って
仕事に行っていたものだが、その後、車を手に入れて、
公共の乗り物を使って仕事に行く事から遠ざかったのだが、
ここ最近、NJ州からNYのミッドタウンを往復するバスが
家から近いところを走っている事を発見して、
仕事がミッドタウンだった場合、バスで仕事に行く事を
意図的に増やすようになった。
(仕事がキーボード持ち込みの場合でも、会場にアンプがある場合に
限り、キーボードとスタンドを持ってバスで通勤をはじめた。)
通勤時間は、車通勤に比べれば、多少かかるのだが、
運賃は安いし、座って、読書なり、Netflixを見ながら行けるのが
なんとも心の平安につながるのだ。
ブロンクス時代、キーボード、アンプを持って地下鉄で仕事に行くのが
辛くてしょうがなかったが、年をとった今になって、
キーボードを運びながらでも公共機関を
ありがたがるようになるという事を想像していなかった。
ところで、
今日(3月23日)は長女が産まれて亡くなった日。
あの出来事は昨日の事のように鮮明に思い出せる。
流産というのは、あまり語られないものだが、
実際には多く起きうる事だということを
告知していくことが大切だという記事を最近目にしたが、
当時の妻と私にとっては、あれは全く予期せぬ出来事であり、
残酷な体験でしかなかった。
あの日からもう9年の歳月が流れたのだ。
NJ州での暮らしは、あの悲しみと、後にさくらが誕生した喜びが
もつれあってここまできている気がしている。
夜、家族で記念の食事会を近所の寿司屋で行ったのだが、
昨日まで赤ん坊だと思っていたさくらが、いつのまに
一丁前に英語でネタを注文できるようになっている事に、
改めてリアルに時間が過ぎていることを実感した次第。
(さくらは現在7歳)
下の写真は、3月18日にJoe's Pubで行われた
Sleep No Moreで知り合った俳優William Poppの"Calloway's Salon"の様子。
リハーサルを、NYのジャズミュージシャンがよく使う
Michiko Studioで行ったのだが、隣の部屋ではどこぞのバンドが
コルトレーンを演奏している環境で、
半裸になってセックスドールを抱えながら歌を歌う俳優さん達の
伴奏をした自分を褒めてあげたくなった。
正誤表
返信削除誤)歯ブラシ粉 → 正)歯ミガキ粉
正誤表#2
返信削除誤)Calloway Show → 正)Calloway's Salon
すみません。訂正します。
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