2013年12月10日火曜日

Bayelsa, Nigeria その4 Bayelsa Jazz Festival

今回は、12月7日に行われた、
Bayelsa Jazz Festivalに出演するための
ツアーであった。

この街の、観光事業の目玉として
行われた第一回目のジャズフェスであった。

今までの自分のアフリカ体験からの
予想に沿うかのごとく、
やはり、物事は、時間通りには進まず、
あらゆる所で、不都合が生じた。

Somiバンドのサウンドチェックは昼の12時の予定が、
おしにおして実際に行われたのは夕方6時。
しかもラインチェックのみ。
ボーカルマイクのチェックさえなかった。

フェスティバル予定開始時刻は7時であったが
実際に始まったのはおそらく9時くらいか。

Somiが本番会場入りしたのは結局夜の12時。
しかも、会場するなり、運営側から、
トリを努めてくれないかと打診があった。

因みに、このジャズフェスの目玉は、
Hugh MasekelaとFemi Kuti。
Somiは、後ろから3番目の順番であった。

ところが、話をきけば、
この日、Bayelsaの市長が会場に来ており、
彼とその取り巻きが早く、家に戻りたいという要望があり、
ただでさえ、進行が遅れているために
はやくHughとFemiを出演させてご機嫌をとりたいという
事だったらしい。

Somiは出演順番の移動を断った。

ジャズフェスの進行の遅れは、
Somiに責任はない。
それに、Femiの後に演奏した場合、
お客さんは皆帰ってしまって、
会場の無人の椅子の前で演奏する可能性が高い。
長旅のあげく何のために演奏したのか
よくわからなくなる。

最終的に両者妥協してHughバンドを先に
次にSomiそしてトリはFemiということになった。

Somiの出演時刻は結局深夜1時過ぎに。
もともとSomiは45分のショーを予定されていた。
ところが、 ジャズフェス側は、一刻もはやく
Femiを演奏させたいばかりに、
ステージ脇から、Somiが演奏中、たえず
『まいてまいて!!』の指示を送っていたという。
(私は、気づかなかった。)
3曲目を終えた時には、
『ステージ降りて!!』の指示が出ていたらしい。

Somiは憤慨してもう一曲だけやると宣言。
その演奏中、ステージ場に、謎の男が現れる、
怪しげにSomiの横に並んで踊った。

Somiは、驚きと呆れと、もしかして
身の危険も感じたのかもしれない。
歌うのを止めた瞬間もあった。

その男は、ステージに座り込み、
ねそべり、ポーズをとった。
会場のプレス陣が一斉にその男の写真をとった。
警備員が現れ、その男を取り押さえ、ステージから
降ろした。

もうショーどころではなかった。
Somiは切れた。
私も、なんとも失礼な話だと思った。
結局、演奏した時間といえば20分も
してしなかったかもしれない。

Somi控え室にもどって運営者に
涙の抗議。
SomiのCDにも参加して、
親交のあるHughが現れ、両者をなだめる。
あぁ、アフリカ!

気の毒なショーとなってしまったことは
残念でならない。

会場控え室にてHugh MasekelaとHerve Samb

会場控え室にてFemi Kutiのダンサーと。

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