2013年5月30日木曜日

合掌。

その昔、よく研究させていただいていた
ピアニスト, マルグリューミラーが亡くなったそうで、
寂しいものです。57歳。。。
10何年前に、ケニーカクランドが死んだ時も
ショックでしたが、なんだか、この世代のピアニスト、
結構、早くに死んでしまいますね。。。
(彼らの上の世代、ハービー、チック、キースとか、
バリバリ健在なのに。。マッコイ、シダー、もっと上のバリーも。)

 つい最近も、僕がNYに出て来た当時、
クレオパトラズニードルで、よくたむろしていた
ピアニスト、ジョッシュウルフが、癌で亡くなったし。
38歳。。。。悲しいです。

ドラムのタケさんも、逝っちゃってから6年が過ぎたです。
 まぁ、皆、生まれたら死んで行くんですけどね。

5月は、どうも、偲ぶ月になってしまいます。


2013年5月23日木曜日

12日連続

昨年の今頃は、右足の膝の皿骨折で
全く仕事が出来なかった。
その分なのか、今年の今月は、
仕事に恵まれた。
5月10日から21日まで12日連続で
仕事が続いたりして、私は、Gigの神様にひたすら感謝の
気持ちで一杯である。

 この12日の間、一日に仕事が2本というのも数日あった。

私の行っている仕事は、もちろん、きちんと演奏ができるかというのが
あるが、それと同等くらいに仕事場に時間通りに行けるかどうかが重要である。

先週の土曜日は、マンハッタンでSleep No Moreのピアノソロの仕事の後に
ブルックリンで歌のMichelle Walkerの仕事の2本があった。
久しぶりに焦った私がいた。
時間表示付きでその記録を留めておく。

因みに、Sleep No Moreは、6pm入り、6:20pm ~7:30pmの仕事。
Michelle Walkerは、9pm−12amの仕事。


5:10pm 家を出発。(普段であれば15分くらいでSleep No Moreの会場に着く。)
5:25pm Westside Highwayの渋滞にはまる。
      (時間にとても厳しいオフブロードウェイショーの仕事である。
       遅れたりすると、仕事を失う率が高まる。。。)
5:50pm  Highwayを出て、一般道に路上駐車。
6:00pm 最寄りの地下鉄駅まで走り、地下鉄に乗る。
6:15pm 駅を出て、タクシーに乗る。
6:18pm 会場到着。
6:20pm 演奏開始。
7:30pm 演奏終了。タクシーに乗り、車を止めた場所に行く。
7:40pm (普段であれば10分で着く所が、渋滞にはまる。)
7:45pm 渋滞にしびれを切らしタクシーを途中で降りて、走って駐車した所へ行く。
7:50pm 自分の車が何故か見つからない。
7:51pm 『あれ、おかしいな。』
7:52pm   『ストリート覚え違えたかな。』
7:53pm 『ないな。。』
7:54pm 『何故ないんだ。』
7:55pm  そういえば、2年近く前、初めてSleep No Moreの仕事を頂いた日に
車がレッカーされた事を思い出す。
7:56pm  またもやレッカーされたのかと、思い始める。
       (Michelle Walkerの仕事は、自分のKeybord持ち込みの仕事)
7:57pm  『やばい、やばい。』
7:58pm  Michelleに連絡を入れる。留守電にメッセージを残す。
7:59pm  『なんて日だ!!』
8:00pm  うなだれて、あてもなく1ブロック南へ歩く。
8:01pm  視界に、自分の車が飛び込んでくる。
8:02pm  『アーーーー!!!!!あった!!あった!!』
8:03pm  Michelleに慌てて、電話をする。留守電にメッセージを残す。
        『Ignore my previous message. I found my car!!!! I'm coming!!!』
9:00pm  渋滞にはまるも、ブルックリンの会場に到着。
        Michelleも若干遅れて到着。演奏開始。


おそらく家をあと30分でも早く出ていれば、
4:30pm  家を出る。
6:00pm  大渋滞にはまるものの、会場近くに難なく駐車。
        時間通りに会場入り。
7:30pm  演奏終了後、すぐさまブルックリンへ移動。
8:30pm  会場に到着。早く着いたので近くにある
       ダンキンドーナツでお茶でもしながら待機。
となっていただろうに、と思った。

2013年5月15日水曜日

カープールドラマ

以前、NJ州からNY州に向かう時に、
車に3人乗っていれば、カープール割り引きで
通過料が安くなる話を書いた。
http://dodotoru.blogspot.com/2011_06_01_archive.html
当時に比べて、料金は若干値上がりしたものの、
已然、一番安くNY州に行ける方法であるに違いない。

先日、昼間にマンハッタンでリハーサルがあった。
マンハッタンは、夕方6時以降は、無料で
路上駐車できるのであるが、
6時前にマンハッタンに行く時は、
車の駐車場所に苦労するので、
George Washington橋の入り口付近の
バス停まで歩き、バスに乗るか、
カープールしてNY州に入り、
地下鉄にのる方法で行く。

バス停でしばらく待っていたら、
カープールしてくれる車にありつけた。
50代後半と思われる、ヨーロッパ系の
訛りのある英語を話す女性が運転していた。
助手席に座った私。もう一人白人男性が
後部座席に乗り込み、橋を渡る。
見知らぬ人が乗り合うこのカープール、簡単な挨拶のみで、皆、押し黙っている事が
多いのだが、この女性運転手、割と、気楽な感じで
話しかけて来られる方であった。

橋を半分渡りきったあたりで、彼女は、
どこまで行くのか聞いてきた。

このカープール、このバス停から橋を渡った後、
すぐ出てくる、NYの地下鉄Atrainの駅入り口で
降ろしてもらうのが暗黙のルール。

私は、つい、調子にのって、
『East sideの66丁目あたりまで行きますけど、
もしかして、そこまで乗せていってもらえます?』

ジョークとして終わる話だと思っていたら、
『え、私もEast sideの59丁目まで行きますよ。
 よかったら乗っていきますか?』
と提案されてしまった。

見知らぬ人の車で、何があるのかわからない
危険はあると思うが、私は、
なんだか、大丈夫な気がして、
ありがたく、乗せていってもらうことにした。

(後部座席に乗られた方は、通常のAtrainの地下鉄で
降りられた。)

道中、彼女は、色々な話をされた。
彼女は、ユーゴスラヴィア出身で、
1992年からはじまった紛争を機に
幼い子供を連れて、外国に避難。
ヨーロッパを転々とした後、
14年前からアメリカに避難してきたという。
彼女の旦那さんは、祖国では、
弁護士をされていたらしいが、
アメリカに来てからは、英語も不自由で、
清掃の仕事等をして生計を立ててきたという。
旦那さんは、友人もおらず、
仕事と家の往復のみ。
子供が大学生になって、今後、
子供がどのような進路につくかわからないが、
落ち着いた所で、夫婦は、祖国に帰る
予定だという。
『この14年、ずっと、祖国の事を
思いながら、アメリカで過ごしてきた 』
と語った。

 音楽のために、アメリカに行かなくては
いけないのだ、みたいな感じで、
1995年に祖国を飛び出してしまった私との
あまりの境遇の違いに、言葉を失ってしまった。

目的地についた。
せめて地下鉄代くらいは、彼女に支払おうと
思ったが、彼女は、
『いいからいいから。よい一日を!』
と明るく挨拶された。
私は、感謝を述べて車を降りた。

 しばし、彼女の話の内容に呆然としながら
リハーサル場所に向かった次第。

2013年5月6日月曜日

いけいけとしょぼしょぼ。

今月は、オフブロードウェイショーのSleep No Moreでの
演奏の仕事が月の半分くらいを占めている。
2年前に始まって最近、公演回数900回を越え、
まだまだ続きそうな勢いである。
はじまってはすぐに消えるこの手の
ショービジネスで、これほど
人気が続いているのは、
たいしたものだと思っている。

最近は、日曜日も公演をするようになり、
公演スペースにレストランも2つオープンさせ、
(公演鑑賞前のお客さんの食事中に
ピアノソロの演奏の仕事もたまにさせてもらっている。)
成功しているところは、こうして、
ますます規模が大きくなっていくものなのだなと。
そういう現場にちょっと足をつっこんでいる
自分が好きだったりする。

一方、

この4、5年お世話になっている教会。
メンバー数の減少。高齢化。
資金不足。教会の建物の老朽化。
あげくに、建築法に対する違反と
その支払い滞納がたたり、
今月半ばまでに360万円をNY市に払わないと、
建物の差し押さえという最後通牒が
来てしまい、教会存続の危機に
陥っている。
 
最近になってなんとか、
NYの同じ宗派の教会本部から
資金調達し、その罰金の支払いに
あてれる目処がついたようだが、
いずれにしても、今後、どうやって
返済していくのか、教会メンバー一同、頭を悩ましている。
私も、何か、ファンドレイジングコンサートの企画を
立てるよう言われていて、知恵を絞らなくてはいけない。
こんな沈み行く船に、一緒に溺れて行く自分も
好きであったりする。


Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...