2020年3月29日日曜日

Quarantine Week 2

家に篭り始めてから2週間が過ぎた。
(今週は因みに、全く外に出ていません。)

あれよあれよと、合衆国のコロナウィルス感染者は、
中国、イタリア、スペインを超えて第一位、現在、3月28日現在12万人超!
これから死者の数もうなぎのぼりになるのではないかと予想される。
(3月28日付2193人)


私も当初、コロナウィルスはインフルエンザより少し
強力な種類のウィルスで、若い人は大丈夫的な感覚でいたが、
この圧倒的な感染者数と死者数の増加のスピードを見て、
さらに、アメリカ国内のアジア系の人への嫌がらせ事件が
増えているニュースを聞くにつれ、(知り合いの日本人の方が
NYで白人女性に唾を吐きかけられたりしている。。。)
ますます外に出るのが怖くなった1週間であった。


(NYの病院はパンク状態で、今、病気や怪我をすると
診察してもらえず、悪化して死んでしまう可能性もあるわけで。。。)


今週の収穫といえば、とりあえず失業保険手続きを済ませた事。
(Sleep No Moreに一応私は書類上契約社員だったわけで。。)
しかと認められてお金が支給されるとよいのだが。祈る思いです。

仕事がない状況というのに慣れていたはずなのですが、
今回ばかりは、どうしたものか、なんとも、やれやれという感じなのです。

ミュージシャン業も、デジタル配信の影響でCDは売れなくなり、
それじゃぁ、ライヴで勝負、なんていって頑張っていたこの10年弱、
それが、このコロナウィルスの影響で、ライヴ自体が危険な行為と
なってしまって、一体、これからどうしたらいいものか考えざるをえない。
もちろん、このパンデミック自体は、近い将来必ず終息するとは思うのだが。
(NY市長は、5月末までこの状況は続くと今日発言したようだ。。)

SNSを見ると、知り合いの同業者が、
携帯電話のカメラ前で、歌ったり、楽器を演奏したりしているが、
これからは、これが、ライヴ形式になっていくのかしら。。。。。
ライヴハウス、コンサート会場で音楽を聞くという行為自体、
消えていくものなのかしら。

現在、デジタル配信の音よりも、レコードから出る音を
愛好する人はもちろんいるのだけれど、
やはり、携帯電話からストリーミングして聞くので十分
と思う人がもはや圧倒的だと思う。

ライヴ鑑賞も、
外出して、いろいろな人と同じ空間を共有しながら
目の前で、実際に音楽家の演奏を聴くという行為は
なくならないとは思うけれど、
家でねそべりながら携帯のビデオを見ながら見て聴くので十分
と思う人が圧倒的になるのかしら。

もう私もだいぶ古い人間になってきたので、
こういう時代の変化に余裕で振り落とされる自信はあるのだが、
この自宅引きこもりが2週間が過ぎて、少し、考える事もしていかないとと
思い始めたのであった。
(まだ携帯電話の前でピアノを弾くプランはないのですが。。)

とりあえず、家族は健康です。
Fitnessblender.comのトレーニングも続けています。
自分の音楽制作も続けています。

来週もはりきって引きこもっていきたいと思います。
(まじで、感染に気をつけましょう。。。)

2020年3月22日日曜日

Quarantine Week 1

St. Louisで滞在した部屋にあったチョークボードに過ぎた日にちを1日ずつチェックしていた私。

3月14日(土)
早朝に起きて、St. Louisで滞在したアパートを掃除、荷物のパッキング。
1pmの飛行機に乗ってNYCに戻る。
隣の男性が、座る前に席をワイプしていたのが印象的。
私は、手を頻繁に洗った以外は特に何も防護対策をせずに
飛行機に乗り込み、到着後はタクシーで帰宅。
LaGuardia空港から家まで、道はガラガラであった。
家に着くと、服は即洗濯機へ、私は即シャワーを妻から指示される。
妻は、割と早い段階で備蓄を進めていてくれた。
私とは危機の認識度が何倍も違った。

3月15日(日)
私はこの日からこれを書いている3月21日(土)まで
ゴミ出しに出た以外は家に閉じこもっている。

3月16日(月)
この日から娘の学校は一応2週間の封鎖。
2週間分の課題が渡されてあり、毎日、ネット越しで
担任の先生から指示がだされる。
体育の課題で、YouTubeにある、フィットネスのビデオをみながら
スクワット中心の運動を娘と一緒に行った。
20分ほどの内容だが、汗だくになった。
この日から、毎晩、私は、楽曲作りに勤しむようになっている。
娘が生まれたのもあったり、演奏ツアーの仕事が増えたり、
あと、自分の創作活動の壁にぶつかった感じもあり、
ここ7、8年何も曲を書かない時間が続いた。
ただ、昨年の夏頃から、楽曲のいい悪いは自分では判断しないで、
とりあえず、断片だけでも作ってみる作業をしてみている。
昨年夏のSundance Theater Labに滞在中、毎朝、旋律の断片の
音楽日記をつけていたのだが、その中から自分で面白そうなものを
選んで肉付けをしていく作業を始めている。
この機会に何かしないといけない気分である。

3月17日(火)
Sleep No Moreのスタッフから失業保険手続きの情報メールが
来て、ざっと目を通す。NY州のサイトに行くものの、パンクしている
状況であった。NJ州のサイトもチェックしてみないといけない。
実際、多くの人が職を失っている。
変な感じだが、皆仕事がない状況は、逆に
変な安心感も覚える。自分だけではないのだ。

3月18日(水)
多くの国が鎖国状態に入った。
アメリカもメキシコやカナダの国境を封鎖している。
あの大統領は、公約通り、事実上の壁を作れたのかもしれない。。

知らぬまに娘(8歳)は、普通にトランプゲームができるように
なっていることに今更ながら驚かされる。
じじぬき、神経衰弱、大富豪、ドボンなどに興じる。
負けると泣く姿を見ると、小さい頃、自分もそうだったなぁと。

3月19日(木)
YouTubeは、フィットネスビデオをはじめ、
料理ビデオからなんでも揃っているのは
今に始まったわけではないが、
この日は折り紙ビデオをチェック。
こういうものが作れた。

3月20日(金)
FacebookやらInstagramを覗くと、知り合いのミュージシャンが、
オンラインレッスンを始めたり、携帯ビデオ越しに
演奏している姿が溢れている。ただし、ハリーコニックJr.が、
レッスンする広告を見て、これは、私がやったところで
とくに収入にはつながらない感じを覚えてしまった。
それならば、これも全く収入にはつながらない、自分のための
曲作りをした方がいいのでは、という気になっている。
どこか1998年にNYに移住した時の気分だ。
あの時も、何も仕事のあてのないまま、
ひたすら部屋で曲作りをしていたものだ。

3月21日(土)
妻は実にこの危機をしかと受け止め、
こまめにAmazon Primeなど配達状況を調べ、
食料の在庫補充に勤めている。
NY 州NJ州は、多くの業種停止命令が出た。
音楽業などは、所詮、平和で国が豊かでないと
成り立たない業種だと実感する。
音楽の力で平和を!とかとても言えない。
(そして個人レベルだと、私は妻がいないと
何も機能しない人間だと思い知らされる。)

とりあえず、無事に1週間やり過ごした。
もうすでに、娘の学校は、当初の2週間休校が、
無期限延長に決まった。長期戦である。
なにしろNY州のコロナウイルス感染者が、1万人を超えているのだ。
全国民が自宅に閉じこもって被害拡大を防ぐしかないのは
理解できる。
来週は感染規模がよりひどい事態になっていくのではないかと
不安である。

今、思うのは、この状況、例えば、
シリアの内戦下にいる人と比べたら、まだぜんぜん恵まれている状況。
太平洋戦争当時の日本人と比べてたら、何百倍も恵まれている状況かと。
なにしろ、娘も妻も元気だ。私も、YouTubeを見ながら
スクワットで体を鍛えようと思う。

2020年3月21日土曜日

Dreaming Zenzile at The Rep , St. Louis 延期

Somiのオリジナルミュージカル『Dreaming Zenzile』の
初めての公演がミズーリ州St. LouisのThe Repertory Theater で
3月20日(金)からオープンする予定であった。
2月の最後の週からSt. Louis入りして、リハーサルに入っていた。

キャストメンバーと
ところが、あの目に見えないやっかいなウイルスのせいで
NBAはキャンセルになるは、SXSWはキャンセルになるは、
ブロードウェイはキャンセルになるは、あげくに
私の長年勤めていた、Sleep No Moreも公演中止になるは。。。

ミズーリ州もそのあおりを受けて、3月13日(金)に、
『Dreaming Zenzile』の7月に延期が決定し、
私は14日(土)に飛行機でNJ州の我が家へ舞い戻った次第。

帰宅して1週間、米国のウイルス感染の事態は深刻さを増している感じで、
(もっともすでに外出はしていないのだが)、外出禁止令が
州から命じられて、しばらく何もできない状況が続くかと思われ。

とりあえず無事にやり過ごしてはいますが、さてどうなりますやら。
3月は、オウムサリン事件や、福島の津波等、悲惨な事件の記憶がありますが、
今回のこのコロナ騒動は、さらに上を行くかもしれない歴史的瞬間を
今、生きているという認識でおります。

Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...