2013年4月28日日曜日

人見知り。

さくらは、人見知りだ。
私もそうであるからしょうがないのだが。
(私は年月かけてだいぶ克服してきたつもりだが。)


普段の散歩中、
周りに人がいない時は、
得意になって闊歩するのだが、
他人が視界に入ってくる途端、
すかさず『だっこだっこ!!』と
助けを求めてくる。

通りすがる人から手を振られても、
愛嬌をふりまく、等という芸当は
とてもできない。
抱っこする私の陰に隠れるか、
顔をしかめてじっとその人を睨むことしかできない。

昨日、George Washington Bridgeを上から
臨める小高い丘の公園に行った時、
韓国人のおばあさんとそのお孫さんと思われる女の子に
出会った。

 さくらは、いつものように
私に『だっこ』を要求した。

すると、その女の子は、
私達の方へ寄ってきた。
あきらかに、さくらに興味を持ったようだった。

私は、試しにさくらを
その子の隣に降ろしてみた。

さくらは、すぐさま、
逃げるように、
私に『だっこ』を求めた。

その女の子は、
またおばあさんのもとへ
戻っていった。

しばらくさくらを抱っこした私は、
休憩を兼ねて、
近くにベンチにさくらを座らせた。

しばらくして、再び、先程の
おばあさんと女の子が
通りがかった。

女の子がさくらに気づき、
歩みよってきた。そして、
さくらの隣に座った。

さくらは、その女の子に
『アンネ!アンネ!』と
意味不明な言葉を発した。

女の子は、特に
さくらに話かける事はなかった。
たださくらの隣に座っていた。

私は、こういう時の、
大人のたしなみとして、
その女の子に英語で少し質問してみた。

(子供を連れての散歩は、
他人から声をかけられる率が非常に高まり、
自然と私も話をする機会が多くなり、
自分の人見知り克服には大変役立っていると言える。)

『お名前は?』
『チーヴー。』
私は、いまいち、女の子の名前が聞き取れなかった。
『チーヴー?』
『違う、チーユー。』
『チーユー?』
『違う、チーヴォー。』
『チーヴォー?』
『そう。チーヴァウ。』

私は、彼女の名前の理解を諦め、
違う質問をしてみた。

『いくつ?』
『5歳。』
『この公園にはよく来るの?』
『わからない。』
まだこの質問の意味がわからないということなのか、
私の英語がひどくてわからなかったのか
その辺りの理解も私は諦めた。
とりあえず、
『この子は”さくら”っていいます。1歳半なんだ。よろしくね。』
と言ってみた。

『ナントカナントカ?』
『ナントカナントカ!』
少し離れた所から、おばあさんが女の子に
韓国語で声をかけて、女の子も韓国語で応えていた。
女の子は、ベンチを離れ、おばあさんの所へ戻った。
おばあさんは、私達に、
『コンニチワ』
と挨拶してくれた。
そして立ち去っていった。

 するとさくらは、急に私に、
ベンチから降ろしてくれとせがみ、
女の子の後を追って歩き始めたのだ。

先程の女の子は、頻繁に後ろを振り返り、
私達がついて来ているのを確認する。
再び、女の子は、走ってさくらのもとへ
戻ってきた。

その子は、左手首にピンク色の小さなハート型が
たくさんついたブレスレットをしていた。
その子は、そのブレスレットをはずし、
さくらに渡すそぶりをした。

さくらは、そのブレスレットをおそるおそる触った。
そして、なんともいえない
笑顔を見せたのだ。
女の子も笑顔を浮かべた。

 女の子は、ブレスレットを自分の手に戻し、
待っているおばあさんの所へ走って戻っていった。

おそらく、おばあさんは英語があまり得意ではないだろう。
女の子も幼稚園では英語を使っているのかもしれないが、
おそらく家では韓国語で話している機会がまだ多いのだろう。
私はいい加減な英語しかできない日本人。
さくらにいたっては、まだチンパンジーにも劣る言語能力しかない。

ただ、この日のこの瞬間、
彼らと私達はすごいところで、
繋がった気がした。
その事に私は痺れた。

さくらの人見知りも何か、
この日を境に改善するのかもと思った。



今日、知り合いの方に誘われて、
近所の日系幼稚園で行われた
無料リトミック体験コースに参加した。

さくらがどのように反応するか
興味があった。

しかしながら、
大勢の子供達に囲まれたさくらは、
その子達と交流をはかるどころか、
泣いては母親にしがみつくばかりで、
リトミックどころではなかった。

(私も、幼少時、とある音楽教室に
通った時期があったのだが、
グループレッスン時、ずっと母親に
しがみついていたらしいのだ。)

 まぁ、しょうがないか。
さくらは自分の子なのだ。

2013年4月25日木曜日

さくら18ヶ月

桜の季節になったが、
家のさくらも産まれてから18ヶ月が過ぎた。

このくらいの年齢の子は、
これが普通なのかよくわからないのだが、
とにかく外に出たがる。
ひとたび外に出ると、最低2時間は
外にいたがる。
少しでも外出滞在時間が短いと、
家に帰ってからごねて、
激しく泣いたりするので、
また外に出さないといけない。

最近の私の午後は、
妻が自宅でピアノの先生業をしている間の
さくらの散歩の御伴に費やされている。
(えてして午前中もそうだったりする。)
幸い、今住んでいるNJ州Fort Leeは、
公園が充実している。
  今日は、気候もよろしく、
George Washington Bridgeが
展望できる小高い丘の公園に行った。
そこには、野生のシカもいた。
そんな所を、さくらは、
2時間ほど、ひたすら歩いた。

夜に演奏機会がない日は、
私は、今、ほとんど、ハウスハズバンドである。

今日は、 広瀬未来君のCD発売記念ライヴが
あった。

夕方5時30分まで、
『ジッジがいたね。(鳥がいたね。)』
『大きいプップーが通ったね。(大きな車が通ったね。)』
等と さくらのお相手をした後、
さっとジャケットをはおって、Zinc Barへ向かい、
『Yo, What's up ,Man.』
の世界に切り替える。

 ジョンレノンは、ショーン誕生後、
育児に専念するために5年間音楽活動休止したらしいが、
私は、育児も音楽活動も継続してかないと、
育児も音楽活動も成り立たなくなる感じなので、
育児も音楽活動もがんばらないといけないのだ。

おそらく、自分は、今、人生で、
最も幸せな時間を過ごしているに違いない。

そう思って、やっていかないと
毎日が、かなりタフである。
タフになるとは思っていたが、
実際、相当にタフで、
笑うしかない。

2013年4月22日月曜日

信じる事。

何かを強く信じると、
ヒトという動物は、
何かとんでもない事が
できてしまう事が
言えるかと思うのですが、
信じるものによって
ヒト科の幸せに貢献する事もあれば、
よろしくない事にでると、
このたびのボストンマラソンテロ事件みたいな形になって、
ヒト科にとって何もいいことのない結果に
なるのを見た気がしてます。

(強いてめちゃくちゃな事を言うと、
ボストンレッドソックスは、今シーズンは、
優勝しなくてはいけない理由を得た感じがして、
もし本当に優勝でもしたら、
ファンの私としては、幸せになるかもしれないのですが。)

第2の故郷と思っているボストンで
起きた事件に動揺した1週間でありました。

2013年4月18日木曜日

2013年4月11日木曜日

4月9日

2012年4月9日。

私は、ジョギング中に転倒し、
右膝の皿を割る全治6週間の怪我を負った。
着替えもままならない、ほぼ寝たきりの生活を
送った。

2013年4月9日。

だいぶ右膝の感覚も戻り、
軽く走れるまでに回復した。
快気祝いというか、厄払いに
転んだ場所までジョギングして
やろうか、とも考えていた。

朝7時過ぎ頃
『ギャー!!』
とさくらの泣き声で起こされた。
いつもより泣き方が激しかった。

普段は、起きた途端から
歩き回るのが日課なのだが、
ひたすらお乳を求め、
母親にしがみついていた。
あくびも頻繁にでていた。

『まだ寝たりないのか?』

寝かせようとするにも、
激しくなきじゃくる。

とりあえず、ご飯を食べさせようとするも
いやいやをする。
好物のCheeriosにも手がのびない。

 因みに、我が娘、
産まれてから17ヶ月半、
一度も熱を出した事がなかったのである。
不死身の赤ちゃんなのだと
思い始めていた矢先であった。

『あれ、もしかして、おでこ熱い??』

買ってあったが開封してなかった
赤子用の体温計を慌ててこじあけ、
慣れない手つきで おしりから
熱をはかってみると、
39度。

さくら、人生初のおねつ。

さっそく病院に連絡。

暴れ回るさくらを羽交い締めにして、
病院で再び体温計測。
40度を超えていた。

泣きじゃくるさくらに
薬を無理矢理注入。
血液検査してもらうも、
特に異常なく、医師は、
様子見てくださいということで、
病院を出る。

薬を飲んで2時間くらいたつと、
さくらは、復活していた。
昼飯を平らげ、
家の中を歩き回り、
夕方には、外に出て
散歩した。

翌朝も普段のさくらであった。
原因不明の高熱ではあったが、
やはりこの娘、不死身なのかもしれないとも
思いなおしている。

それにしても4月9日。
死月苦日。
私にとっては、何かある日に
思えてしまってしょうがないのである。
(この日が誕生日の方や特別な記念日
の方もいらっしゃるのでしょうが。)

そうそう、4月9日。
最近、開局したインターネットラジオ
Tuesdays Radioに、私のインタビューが
アップされました。今週と来週2回、
最近の私の”感じ”が収録されてます。
さくらもたくさん参加してますので
どうぞ。
(因みに、モーツァルトのソナタは、
左手パートをさくらが弾いてます。
嘘です。私、こんがらがって、
全然弾けてませんでした。
お恥ずかしい限りでございます。)


2013年4月4日木曜日

4月

ナイジェリアから戻ってきた直後に、
とある信頼のおける筋から、
とある有名アーティストの仕事の可能性を言われた。
バイオと写真を送ってくれと言われて、そうした。
その仕事は、4月のほとんどがツアーになり、
ギャラもかなり高額提示されていた。

私は、少し、浮き足立ったが、
冷静に、こういういい話ほど、
可能性は低いと思い直し、
4月のスケジュールは、
このツアーの為に仕事を入れない、
等という事はせず、いつも通りに
組んでいた。


それから1週間が過ぎても、何も音沙汰がない。


そして、リハーサル予定日とされていた
明後日になっても何も連絡が来なかった。
そして、ついに信頼のおける筋からも、
どうやらないようだと報告が入った。

ちょっとしたエイプリルフールだったのかもしれないと
思ったりしている。
なくなって残念ではあるが、いたしかたない。
地道に、さくらの世話を見よう。

春は、昨年の右膝皿骨折の例をだすまでもなく、
ここ最近いい話がない。
気を引き締めて、4月を迎えたい。

(僭越ながら、北朝鮮国を運営している方々、これ以上無茶しないように祈りたい。)

Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...