2017年12月21日木曜日

Tap Dance Show

リハーサル風景

12月15日&16日に、NYのPeter Jay Sharp Theaterで
タップダンサーの
Anthony Morigeratoのダンスショーで演奏する機会があった。

10月にKazuさんと共演する機会があった時に、
最近のタップシーンは、とても”コンセプチュアル”に
なっているというような話しが出たのだが、
Anthonyのショーはまさに、これという感じであった。
Anthony ともう一人のタップダンサー、
さらに3人のダンサーがほぼ50分という時間の中で、
ジャズのスタンダードものからアンヴィアント系、R&Bの音楽に
合わせて、ダンスが繰り広げられるものであった。
ストーリーがあるようなないような、
緩急ありありの、
タップは、超高速ステップ、
ダンサーは、超複雑な体のうねりを見せたりと、
なかなか芸術性のあるショーであったように思う。
知らない世界をかいま見た思い。

Anthony Morigerato(左から2人目)& Co



2017年11月21日火曜日

スロヴァキア

この2週間ほど旅が続いた。
11月9−12日に、Somiに連れられ
スロヴァキアに行った。
最初、スロヴェニアに行くと言われていて、
スロヴェニアとはどこにあるのか、
どういう国なのか下調べをしていたのだが、
出発前日になって、実はスロヴァキアに行くことが
判明し、何も予備知識のないまま、
飛行機に乗った次第。

ウィーンから車で1時間ほどした所に、
スロヴァキア国の首都ブラチスラヴァに到着。
One Day Jazz Festivalというイヴェントに参加。
初日はここのコンサートホールで演奏。
2日目は、さらに2時間ほど車で移動して
スキーリゾートホテルでの演奏。

スラヴ語を話す人たちの国。
英語が普通に通じない国は新鮮であった。
移動中にたちよったガソリンスタンドの
コンビニのトイレが綺麗だったのを見て、
この国はいい国に違いないと勝手に思った。

ただ、割と、東ヨーロッパ、ロシアに
行くと黒人女性がよく体験するという、
『街を歩いていると、写真を一緒にとって、と
頼まれる。』
『髪の毛を触っていいかと聞かれる。』
この二つの現象が、私の見ている前で実際に
スロヴァキア滞在中にSomiに対して起きて、
まぁ、東ヨーロッパなんだなぁと実感したわけで。

(白人女性が黒人女性の髪を触りたがるのは、好奇心なのかなんなのか。
多分に人種差別的な背景があるらしく、
Somiは、徹底して触らせない。まぁ、普通に
見知らぬ人に体を触れるのはいい感じはしませんわねぇ。)


Bratislavaの街並み

Bratislava Old Town

Ski Resort 

Keith, Somi & Toru from right
11月15日から18日まで、
4日連続して毎朝4時30分起床、そして飛行機に乗った。
15日はトロントにとある会社のパーティーの演奏、
17日は、Alicia Olatujaさんのショーでフロリダ州のGainsvilleという街へ行った。

トロントの空港で、入国審査でひっかかり
別室で尋問を受ける体験をした。
カナダは入国が厳しいことで知られているが
今回、同乗したバンドメンバーは問題なく入国できていて
私だけ、別室に連れて行かれた事、
尋問を受けている人たちは、中国系、ナイジェリア人、アラブ系、
あきらかに特定の人種を尋問していることがわかってしまった。
必要な書類は用意してあったので、特に不安はなかったが、
こうして尋問される身分になるとは予想していなかったので、
若干焦った。とはいえ、問題なく尋問をクリアして無事入国できたわけで。

Toronto Downtown

Gainsville, Florida




2017年11月3日金曜日

10月

10月14日(土)タップの熊谷和徳さんの92Yという
ホールでのショーに参加する機会があった。
ゲストのBrenda Bufalinoさんと熊谷さんが共演するシーンの
伴奏を任されたのだが、なんとも貴重な時間を過ごした。
Brendaさんは、今年80歳になられる現役のタップダンサーで、
軽やかで実に華のあるタップを披露されていた。
熊谷さんは、そのスピードとテクニックと華麗さが加わった
見事なパフォーマンスであった。
またいつか共演できたら嬉しい。

左からMasa Shimizu, Kazu Kumagai &私

Brenda Bufalinoさんと

10月は、Somiのアメリカツアーも忙しかった。
ニューハンプシャー州、コネチカット州、
ペンシルバニア州、メリーランド州、カルフォルニア州、ワシントン州
色々と回った次第。

下の写真は、サンフランシスコのJapantownにあった塔。
ツアー中、オークランドで休みの日があり、
これを機にオークランドから地下鉄で行ける
サンフランシスコのJapantownに散策しにいった次第。
最初の日本人移民がこの地に渡りすんだ街として歴史的価値が
とてもある場所なのでしょうが、行って見ると、
日本食レストランが多く立ち並ぶ街という感じでしたが、まぁ、行けてよかったかなと。







2017年10月10日火曜日

南アフリカードイツ

 9月の最終週に、
Somiに連れられ、2年ぶりに南アフリカのヨハネスバーグ、
そしてドイツのハイデルベルグに行った。

ヨハネスバーグで今年20年目を数える
Joy of Jazz Festivalで演奏。
ブランフォードマルサリス、ジョシュアレッドマン、クレイトン兄弟、
サリフケイタ等、錚々たる面々が、同じホテルに宿泊して、
食事時やコンサート後は、ホテル内のレストランは、
一大パーティー会場の様相であった。
ジャズを聴き始めた自分が、アイドルのように思っていた
面々と同じ会場で演奏していることに感無量になった次第。

ブランフォード!

ジョーイカルデラッツォ!

グレッグハッチンソン&ジャスティンフォークナー




さらに、デビッドマレイバンドで高瀬アキさん、
ニーナフリーロンバンドで、早間ミキさんも来ていて、
こういう場所で日本人音楽家に出会えて、
喜びに満ちたフェスティバル体験でありました。

高瀬アキさん

早間ミキさん




ヨハネスバーグという街は、治安の問題で、気楽に
歩きまわれないのが、残念なところなのですが、
車で移動中にこういうものを発見して、思わず写真を。




ドイツのハイデルベルグでのショーで弾いた
スタインウェイは、今までで出会ったピアノで一番よかったかもと
思わせるピアノだったことをここに書いておきます。

Somi @Heidelberg

2017年9月7日木曜日

8月

充実した8月であった。

John Lumpkin(ドラム)バンドで、Phoenicia International Festival of Voiceで演奏したり、

Somiのミュージカルプロジェクトの2週間合宿に参加したり、

Michelle WalkerのBlues Alleyでのライヴで演奏したり、

Nicole HenryのJoe's Pubのライヴで演奏したり、
Alicia OlatujaのCharlie Parker Jazz Festivalでのライヴで演奏したり、

Jon MichelバンドでSmallsで演奏したりと。






2017年7月22日土曜日

7月

下手すると、娘の誕生後5年は確実に、
あまり音楽を聞いてこなかった。
時間がなかったこともあるし、それ以上に、
あまり他人の音楽に興味がなかったのかもしれない。
もともとクラシック音楽で育った私は、そもそも
死んだ人の作った音楽には興味を示すが、
生きている人の音楽はどうも疎い傾向があった。
プリンスが死んだり、デビッドボウイが死んだりしたりして、
ようやく彼らの音楽をチェックしてみようかという気になったりする有様だ。


ところが、今週、娘がサマーキャンプに通い始め、
けっこう時間ができた。今年始めに加入していたのだが
あまり利用していなかった、ストリーミングサービス
Apple Musicをふと開き、色々と聞いてみたかった今生きている人たちの
音楽を聴き始めた。
これが実に楽しい。


それにしてもこのApple Musicに限らず、いまや、
あらゆる音楽がストリーミングで聴けてしまう世の中だ。
音楽の作り手はあまりお金にならないことは、自分も含めて
実に問題だと思うものの、リスナーにとっては、
天国のような環境だ。
音楽を聞いてこなかった5年間を一気にここで取り戻せるかの勢いで
聞き漁っているこの数日。


以下、最近の旅写真。
Somiバンドで、カナダ、スイス。
Laurin Taleseでフィラデルフィアに行ったりしました。
フィラデルフィアの東州立刑務所跡地に観光する機会がありました。
ブラッドピットが主演した12 Monkeysのロケにも使われたらしいのですが、
建物がいい具合に寂れていて、不気味の美と申しましょうか、
なかなかの実物でした。

Somiバンド、モントリオールジャズフェス 7/5

モントルーのストラヴィンスキー像(2年ぶりの再会)


Somiとモントルージャズフェス演奏後 7/9
クインシージョーンズに会った!モントルージャズフェス
フィラデルフィアにある東州立刑務所

アルカポネもその昔お世話になった独房の再現展示。
東州立刑務所

2017年6月17日土曜日

5月、6月

・NYにDan Furmanというピアニストがいるのだが、
彼から彼の創作ミュージカルの
公開朗読ショーの音楽監督を頼まれた。

彼の3作目のミュージカルらしいのだが、
『The Proust Virus』というタイトルの作品で、
コンピューターのロールプレイングゲームのキャラクターと
現実の世界が入り乱れ、さらにフランスの作家プルーストの
『失われた時を求めて』のテーマも描かれたような、
壮大なストーリーであった。
音楽も、20世紀前半のロシアの作曲家が
書いたようなスコアで、正直てこずった。
全部で22曲の歌があり、それを10人の役者に
1週間のリハーサルで指導し、人前で発表するという仕事であった。
2時間弱のショー。
台本を追い、譜面を追い、時に役者に指揮をし、
ピアノを弾き、ベースとドラムにもキューを出す、
久しぶりに、ステージ上で瞳孔も毛穴も開きっぱなしの体験をした。
時に、このようなチャレンジが私には必要なのだと思う。
リハーサルの風景

・もうここ最近、タクシーは、スマホで呼べるUberや Lyftを使うようになって
久しいのだが、先日、早朝の飛行機にのるために、家からLyftを使おうと思ったのだが、
深夜や早朝は普段よりだいぶ割高になっていて、しかも、15分待ちとの表示が
出ていたので、ひょっとしたら普通のタクシー会社の方が安かったりするのかと思い、
電話してみた。
 オペレーターの人に、自分の住所を伝えるのだが、おそらく自分の発音が悪いのだと
思うが、なかなか伝わらない。通りの名前のスペルをひとつづつ伝えるのだが、
正確に伝わるのにえらく時間がかかった。7、8分待ったあげく、車が来る。
空港に行く時は、メーターの料金ではなく、固定金額でチャージすると言われ、
クレジットカードでの支払いを伝えると、運転手は、それじゃ、最初に清算させてもらうからといい、無線で、私のクレジットカード番号をオペレーターに告げる。
しかし、無線の調子がよくないのか、なかなかオペレーターに番号が伝わらない。
運転手は、30台くらいの人であったが、クレジットカードの文字も小さく、なによりまだ早朝であたりが暗いこともあり、車内の明かりだけだと読みづらいのもあって
有効期限を読み取るのも一苦労していた。こんな調子で、3、4分、すったもんだした。
 ようやく出発したと思った矢先、無線がはいり、クレジットカード情報が違うようで、
チャージされないから、もう一度、番号を教えてくれときた。運転中なので、
私が、番号をよみあげ、それを運転手が無線マイク片手に繰り返しオペレーターに伝えた。ようやくカード情報が正確に伝わり料金がチャージされた。(先に確認するべきだったのだが、料金もLyftより高かった事に本当に呆れてしまった。。)

 この一通りの過程を経て、もうこの手のタクシーは、完全に時代遅れになったのだなぁと痛感した。もうこの日を最後に、私は、いわゆるローカルタクシーを使う事はない
と思った。

 自分のいるアートのフィールドにつなげるのが相応しいものかどうかわからないが、
時代の波を知らないと、置いていかれる怖さを感じた次第。
(時代を超えていいものは残って行くのがアートなのかもしれないのですが。) 


・アメリカは昨年の選挙戦からずっと毎日トランプのニュースばかりで、
気が本当に滅入るのですが、最近になって、いよいよ捜査の手が伸びて
彼を追い詰めようとする動きが出て来て、ちょっと目が離せません。
(彼は、今年いっぱいで辞任するのかどうか。。。)

2017年5月5日金曜日

Somi Europe Tour その6(最終章)

今回のツアー、7カ国9箇所で演奏したのだが、
どこの会場も満席であった。
Somiさんとは2004年から演奏しているのだが、
当時無名であった彼女がこうしてヨーロッパで
暖かく迎えられているのを見て、なんとも感慨深い思いであった。
継続は力なり、、じゃなくて、
力というかつ強い意思がここまで事を継続させていけるような気がした。
彼女の新作CD『Petite Afrique』、日本でも発売されてると思うのですが、
よかったら聞いてください。


そういえば、このツアーの最終地、ハンブルグでの
コンサートホールElbphilharmonie。
ここの2000人を収容する大ホールは実に豪華な内装になっていて
音響も素晴らしいとの評判であった。

因みに我々は小ホールで演奏したのだが、サウンドチェック終了後、
大ホールを見学させていただくことになった。
中に入ると、音響の方が、CDを流していたのだが、
その音楽がなんと、マーラーの第8交響曲の最終楽章のフィナーレ部分であった。
ツアー最終日としてなんとふさわしいエンディングだろうと
ひとり感動したのであった。


踊る私(というかSomiにやれと言われて)


Somi Europe Tour その5

旅写真集


Utrecht, Netherland


 with Big Yuk@Utrecht (彼凄いっす。)

Blue Note @Milan, Italy

Pizza, Milan
シュテファン大聖堂の中@ウィーン
Engerberg@Switzerland
Moods@Zurich, switzerland
Residence@Munich
森鴎外通り!偶然見つけたのです。@ベルリン
ベルリンの壁跡地

Somi Europe Tour その4

中学時代、どういうわけかグスタフマーラーの
ファンであった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/グスタフ・マーラー

彼のダイナミックかつ甘美で退廃的な響きに大きな刺激を受けた。
彼の交響曲を聴きあさり、多くの評伝を読んだ。

その後、忙しくなったせいなのか、
そのほとんどの交響曲の演奏時間が1時間以上かかるため、
じっくり聞く機会を失った。

今回のツアーで、ウィーンで演奏しかも、
1日オフ日があった。
マーラー探索をした。(1日あれば、十分歩ける街だった。)
(モーツァルト、ベートーベンのゆかりの場所はとばした。)

マーラーの住んでいた家、彼の墓まで行くのは若干遠かったので諦めたものの、
マーラーの亡くなった病院跡地までは行って
自分の音楽感を大きく形作った源に感謝の祈りを捧げてきた。
マーラーの亡くなった病院跡

マーラー通り
マーラーが芸術監督をしていたウィーン国立歌劇場
(マーラーの胸像があるらしいが、中にはいれなかった。。。)


マーラーが結婚したSt. Charles Church

実に美しい街であったが、2つだけウィーンで文句をつけるとすると、
『美しき青きドナウ』のドナウ川が流れているのだが、行ってみたが
実にあじけない景観であった。決して美しき青くなかった。
ドナウ川
ウィーン国立歌劇場のみならず、町中で、モーツァルトのような格好をした
男性群が、観光客相手に、クラシックコンサートチケットを売りつけてくる。
日本語で話しかけてくるモーツァルトもいて、私は、シラけてしまった。
友人に聞くと、大概、割高な値段で売っているらしく、相手にしないに限るとのこと。


2017年4月30日日曜日

Somi Europe Tour その3

ドイツのお客さんの曲の後の拍手が一様に長いことが
印象的であった。
セットの途中の拍手の長さというものが
何秒とは正確に言えないまでも、基本的にあるように
思っていたけど、今回、ミュンヘン、ベルリン、ハンブルグと
3箇所ドイツの街で演奏したが、どこも、
拍手が長くて(日本やアメリカの3倍くらいの長さか。。。
曖昧きわまりない表現だが)、
いつ次の曲にいけばいいのか測りかねることが多かった。
とはいえ、非常に、演奏側としては
心温まる拍手で、ありがたいものだった。

ベルリンで演奏した『A train』というクラブは、
小規模なサイズで、どこか日本のジャズクラブを思い出させる雰囲気。
第2外国語として英語を話すレベルも自分にちょう合ったレベルで、
演奏後、お店のスタッフの人たちと明け方までダラダラと
音楽、政治、人生の話ができたりして、なんだか妙に親近感を
覚えた場所になった。

またいつの日かドイツ国に行く機会があれば、
この拍手の長さについて聞いてみたい。

ミュンヘンの街並み

ベルリン

ハンブルグのElbphilharmonie  





Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...