2019年10月13日日曜日

事故とむち打ち症

9月の18日から22日まで、
Somiのツアーで、クロアチアとドイツで公演をしました。



帰国の日、フランクフルト空港に向かう途中で、
乗っていた車が、前の車に追突事故を起こしました。
(ドイツ時間9月23日の朝8時30分頃)


ベースのKeithとドラムのAnwarと3人でこの車に
乗り合わせていました。
私は最後列の椅子で寝ていたのですが、バーンという音と
体がシートベルトに強く締め付けられる衝撃に起こされました。


高速道路上だったとはいえ、この時は渋滞中で、
おそらく現地の運転手は、注意不足で、前の車が止まっていることに
対応が遅れて突っ込んだと思われます。
ドライバーは動揺していました。
車のエンジンはかかりませんでした。

我々バンドメンバー3人とも、幸いシートベルトをしていました。
Keithは左の脛から出血がありました。
Anwarは、左の一番上の肋骨に痛みを訴えていました。
私は、左の脛を打撲したあげく、左の肩から腕にかけて
なんともいえない筋肉の張りを覚えていました。

ドライバーは、タクシーを呼んで我々を空港に送り届けようとしました。
我々は、タクシーではなく、救急車を呼んでくれるように頼みました。
ドライバーは、責任を逃れようという感じを見せたので、
腹立たしい思いでした。英語があまり話せない方であったこともあるのですが、
我々の怪我の状態を聞くこともなく、謝罪もなかったように思います。

10分−15分ほどして、警察が来て、事故レポート作成後、
我々バンドメンバーは救急車で近くの病院へ運ばれました。
この時点で、私は、くびから両肩に強い張りを覚えていました。

病院で、X線、心電図、超音波検査をしてもらい、
皆、幸いにも深刻な損傷は認められず、
私は、いわゆるむち打ち症と診断されました。
痛み止めの薬をもらって
退院となりました。

我々を診てくれた医者は、シリア出身の方で
戦禍を逃れてドイツで医者をされている事に、色々計り知れない
ご苦労があった事を想像してしまった。彼は、我々の状況を察したか、
外国人で旅行者保険も持ち合わせていないのに関わらず、
治療費も大幅に免除していただき感謝しきれません。

(アメリカの高額医療費の異常さはよく語られるが、仮に、
外国人で、保険もなく、アメリカで怪我をして、救急車の乗って
病院に行き、今回我々が受けた診察を受けた場合の費用は、
最低で$5000、$6000はかかるかと思うのですが、
私の最終請求額はおよそ$110。怪我をするならドイツで、、違うか。)

幸いなことに、この日に乗ろうとしていたNY便が、
理由は知らないのですが遅延便となり、
無料で、翌日の飛行機に乗る事ができたのです。
この日は、空港近くにホテルをとり休息して
翌日、無事帰宅しました。

私は、左側の肩の張りはすぐにとれたのですが、
右側の肩から腕にかけて張りが残りました。

3日の休養後、初めての演奏の仕事がSleep No Moreでありました。
家で軽くピアノを弾いた感じは、さほど問題は感じなかったのですが、
いざ仕事場で弾いた時に、右手が、思うように動かず、
焦りました。肩から指にかけての筋肉の繋がりがずれてしまったかのように
感じられました。脳からの司令が指まで到達するのに多少の遅れを感じました。

この事を会場のホスト役をしている役者さんに話すと、
Sleep No Moreでは、劇場で雇っている
理学療法士(Physical Therapist, PT)がいると教えられました。
Sleep No Moreは、かなり身体的に負担のかかる踊りを求められる
舞台であるので、怪我も多いらしく、そうした役者対象に治療をしているとのこと。
予約に空きがある場合、私も診てもらえるかもしれないから
打診するようにアドバイスをいただきました。

かれこれ8年くらい、この劇場で演奏してきているのですが、
このようなサービスがあることを知りませんでした。
翌日に診療を受けることができ、ありがたい限りです。

筋肉がかなり硬直してしまっているようで、
右肩から右腕にかけてマッサージを受け、
ストレッチの方法など教授されました。
時間とともに回復すると言われ、安心を得ました。

事故から3週間ほど経ちました。仕事もこなしています。
日毎に筋肉の張りは取れているように思います。
右手の感覚もだいぶ事故前の感覚に近づいてきたかと。
ただし、日によって、寝不足や体の冷えなどがあると、
やたら肩こりや腕の重さを覚えたり、指に少し痺れを覚えたりします。
なかなか気は抜けません。

(Keith やAnwarはこういうむち打ち症にはならなかったようでよかったなと。
自分ひとり回復が遅れているのは、年のせいもあるかと。。。。)

もし、シートベルトをしていなかったらもっとひどい事態になっていただろうし、
今回むちうちで済み、まだ音楽もできる事に感謝して、
無理をせずに気長に回復を目指していこうと思っています。

事故が起きて一週間して、精神的なショックがそうさせたのか、
今回の状況について、詩として書きたくなって、Facebook上にアップしました。
ここにも記録として残します。ツアー中、Hip-Hop Evolutionというヒップホップの
歴史を紹介するドキュメンタリーを見た影響が感じられます。


『Always Seatbelt』

(Chorus 1)

Yo, I got a car accident 
somewhere in Germany.

Dont worry, honey.
just wannna play some hip harmony.

Yo, I got an incident 
somewhere in Germany

Could have been way worse 
The life is better than any money.

( Verse 1)
It was Monday morning.
The last day of Somis tour.
Sat on a back seat 
leaning my head on its back door.
Just yawning not sense any warning.

Boom woke me up with pain on my left shin. 
Boom left my neck and shoulders so tight.
Boom wrecked the car front and killed engine.
The driver was fine but two other band members and I were not alright.

(Chorus 2)
We were taken to emergency room
Somewhere in Germany 

I am ok, I assume.
just wannna play some hip harmony.

We were taken to emergency room
Somewhere in Germany 

Could have been way worse.
The life is better than any money

(Verse 2)
They did EKG , ultrasound and X-ray.
I got an hyperextended shoulder.
(Whip, Whip, Whiplash.)
But we all got no structural damage , the doc said.
(Seatbelts saves us)
We missed the flight , stayed an extra night and came home next day.

A week passed and my left hand side 
is fine but not right is still not 100%.
I wen to see PT and she gave me her 2 cents.( more than 2 cents)
Hot bath, stretching  and a little bit of patience. 
I am just a banged up patient.

( Chorus 3)
Yo, I got a car accident 
somewhere in Germany.

Dont worry, honey.
just wannna play some hip harmony.

Yo, I got an incident 
somewhere in Germany

Could have been way worse 
The life is better than any money.

0 件のコメント:

コメントを投稿

Somi @The Apollo Theater March 19. 2022

 3月19日(土)にSomiのアルバムリリースショーが the Apollo Theaterで行われました。 なにしろ、スペシャルゲストに憧れの ダイアンリーヴスが歌うと前々から知らされていて、 この日の演奏に備えて、とにかくCovidにはかからないようにとか、 ロシアから核爆弾...