2026年7月16日木曜日

NYC Moment

 とある高級ホテルラウンジでのGig。Vocal, Piano & Drums という編成。

バーカウンターに男性客一人。テーブルに若いカップルだけの静かな夜。

演奏終了時間が来て、片付けに入った頃、バーカウンターにいた男性が話かけてきた。

『娘の誕生日ギフトに、自分が作った歌を、演奏してくれないか? ビデオを撮って娘に送りたいんだ。』

譜面はないが、歌詞が彼の携帯に表示されてあり、彼は歌い出した。

しかし、まるでお経のようなメロディーで、とてもコードをつけられる感じではなかった。

『申し訳ないです。できません。』

彼は、彼の携帯に入っていたこの曲が演奏されてる自撮り映像を差し出し、

『$500払うからやってくれないか?』

バンドメンバーは、即Yes 対応。ビデオの演奏を聞いた限り、とても簡単なコード進行であった。

2、3回リハをして、バーテンダーにビデオを回してもらい、演奏した。Vocalistは彼の携帯の歌詞を読みながら、drummerはスネアを叩いた。私もとびきりの伴奏に努めた。

(後日、このバーテンダーからビデオを共有してもらったのだが、バンド全員、無理やり笑顔を作って歌っているのだが、どこか誘拐人質ビデオのような雰囲気。)

彼は満足したようで約束通りチップを現金で払ってくれた。

バンドメンバーは、仲良く山分けしてホテルを出て、この体験の感想談にふけった。

するとラウンジのウェイターが首を振りながら戻ってきた。

聞いたところ、若いカップルは、偽のホテルルーム番号と偽の名前を使って飲み代をすっぽかして逃げた、と。


ある人は、娘の誕生日ギフトビデオのために$500をバンドに払う。

ある人たちは、$150相当の飲み代をセーブするために夜の街に消える。

懐が温まったあるピアニストは、このエピソードをブログのネタにする。







英語発音矯正 12. 追記  Flap T

 母音に挟まれたtやdは、rっぽい音に発音(舌を上の歯の裏側にすばやく触る感じ)するというのが、よりアメリカ英語っぽくなるのですが、これは自分にとってかなり難しいです。

何故か、water は、ウオーラーと言うイメージで言うとそれっぽく発音できるのですが、

little 

photo,

edit

など練習が必要です。。。

2026年7月10日金曜日

英語発音矯正 11. 最後に

子音の j とzh のサウンドの違いがある事も、BoldVoice アプリで初めて知った次第。

major   <j>

measure <zh> 

この音をしっかりと言い分けるのも自分にとって課題です。


うだうだと書いてきましたが、初めに書いたように、

発音記号通りに読む、が基本。

英語の単語は、パターンがある一方、例外も多く、

ひとつひとつ発音記号を確認して読むのが鉄則。


行なっている日々の練習

1。その日の新聞記事をアプリに向かって音読録音。アプリの採点結果に従い、間違えた単語を練習。自分の発音を聞き直し、修正。

2。フリースピーチ5分間、アプリに向かって録音。アプリの採点結果に従い、間違えた単語を復習。自分の発音を聞き直し、修正。


熱意が冷めてないと仮定すれば、来年の今頃は、自分の英語の発音はだいぶ変わっているはず。。。

2026年7月9日木曜日

英語発音矯正 10. er , l , th

 1.  アメリカ英語の特徴的な音に、er の音があります。

発音記号[ɚ]

father, water, after、wonderful, yesterday

この音をマスターすれば、

R, ear, air, or

の音も上手く言えるようになります。

ア、イ、エ、オの母音からerに滑らして発音する感じです。

自分がBoldVoice アプリを使い始めた頃、このerの音がきちんと発声されていない事をしばし指摘されていました。イギリス英語だとあまりこのerの音は強調されないようなのですが、アメリカ人の発音に近くしたいのであれば、このerの音が、確実に発声できるかどうかが鍵のような気がしています。今まで使っていなかった喉、舌、口の筋肉フル稼働する意識が必要です。

2. L

これまで、Lはどんな時も舌を上の歯の裏の歯茎に付けないといけない、と言う意識がまるでありませんでした。難しいのは、Lが単語の真ん中や最後に来た時です。

beautiful

語尾にLが来た時は、舌を上の歯の裏の歯茎に付けウーと唸る感じにするようにすると上手く行く感じを得ています。

old

この単語も自分にとって何気にものすごく発音が難しい単語です。

まず、オールドのオーは、二重母音のオウ。(知らなかった。。。冷や汗)

そして舌を上の歯の裏の歯茎に付け、(付けていなかった。。。冷や汗)

Lの音(ウーと唸る感じ)を出した後、すぐさまdの音を発声。(舌をぱっと歯茎から離す感じ。)

3. th

舌を軽く噛む事をおろそかにするとDの音になってしまいます。また舌を噛んでも息の出し方を気をつけないと、f や v の音のように聞こえてしまう事もあります。厄介です。

This

Th の音が出た事に喜んでいると、isがきっついイの音が鳴る事がよくあります。いい加減な イをThの後に言うのにやはり練習です。




2026年7月7日火曜日

英語発音矯正 9. 上手く言えない、あるいは間違えていたよく使う単語

 2月から練習を始めてからいまだによく言えない単語に、

1 Gig

があります。

まず、いい加減な イ があります。今までは、ギグときついイーの音で発音していたように思います。意識しすぎると、ゲグ みたいな音になったりします。

さらに自分の癖だと認識したのですが、gの音が語尾にくると特にkの音になってしまうのです。強調してgを発音しようとすると、日本語の グ に近い音になりこれはこれで訛って聞こえてしまうのです。グに鳴る手前で音を止める感覚がまだ身についていません。


2 in the key of A

恥ずかしいですが、今まで、Aをエーと言っていました。これは二重母音で、エイと発音すべきだったのですね。細かい所ですが、これを直すか直さないで違いがでるように思います。

3 Standard & Original

英語は綴りを見てローマ字読みすると間違える事が多い事を学んでいます。綴りを見ないで、先に発音記号を確認すべきなんですね。Standardは、スタンダードと読むものと、完全にカタカナ英語に毒されてました。発音記号 

/ˈstændɚd/

最初のスタンは合ってました。後半のダードを間違えてました。綴りはアードと読めるのですが、曖昧なアにr 、(singer のerの音)になるのですね。

Originalもオリジナルというカタカナ英語に毒されてました。

/əˈrɪdʒɪnəl/ or /əˈrɪdʒənəl/

最初のOは、曖昧なアだったんですね。ずーーーっと間違えてました。

これに関連して言うと、

on

of

これも間違えてました。

オン、オフと言ってました。

これは、曖昧なアで始まり、それぞれ

アン、アヴだったんです。

これを修正するのにかなり時間がかかってます。繰り返しますが、Oという文字を見てオと言ってはいけないのです。今は、Oという文字を見るとものすごく警戒心を抱きます。

(自分の日本語の苗字どどを英語表記したDodoは、アメリカ人にとっては、絶対ドドと発音できないのです。必ず、ドウドウと読むはずです。オという音がないのですから、無理な話ですね。。。)


英語発音矯正 8. 二重母音 Oh

 これも恥ずかしながら知らなかった音ですが、Pianoの最後のoはいわゆる二重母音というやつで、オウと言わないといけなかったんですね。ピアノじゃないんですね。ピアノウなんですね。

Only

Hope

Most

Cold

これまで

オンリー、ホープ、モスト、コールドに近い感じで言ってましたが、

今は、

オウンリー、ホウプ、モウスト、コウルドという感じで言う努力をしています。

カタカナ英語読みに引っ張られてしまうのをやめないといけません。

英語発音矯正 7. O を見たらオと言わない

 これも自分の無知を恥じるのみなのですが、英語には日本語のオの音は無いのです。

口を大きく開けてのオー

[ɔ:] law, Daughter

はあります。

また、(これも知らなかった事の一つなのですが)二重母音Oh,Oyがあって、これらの最初の音は日本語のオに近いかもしれませんが、必ず、オウ、オイと二つの母音がセットになって存在しているのです。(Okay, Boy)

また単語中にOが出てきた時、どうしてもオと言ってしまいたくなる衝動に駆られるのですが過ちの元になります。

Melon

Piano

Conversation 

Song

昔の自分だと

メロン、ピアノ、カンヴァセーション、ソングに近い感じで言っていたと思うのですが、

今の自分は、

メラン、ピアノウ、カンヴァセイシャン、ソーーング(口を大きく開けて)

に近い感じで発音するように努力してます。




英語発音矯正 6. クリアな エ (が上手く言えない。)

 これは個人的な問題だと思うのですが、どうもエの音がクリアに発声できないのです。

Everything, President

を言おうとすると、

最初のエが、appleの

[æ]

の音が鳴ってしまう事がよく起こるのです。

また

[æ]

の音を鳴らそうとすると、

[e(ɛ)]

が出たりします。

のどちんこの右側あたりから、高いピッチで発声するように意識すると
明確にエが出たりするのですが。自分の喉の構造上の問題なのかよくわかりません。


英語発音矯正 5. 二つの ウ

もちろん、r, l, th, ae 等、色々問題がありますが、何気に一番自分が発声するのに苦手としている音がこれ。

発音記号[ʊ]

good, could, put, rookie, cookie

日本語のウじゃないんですよね。。。というか日本語に無い音なんですよね。

まだまだぴたっとはまる実感がありません。オの口の形でウと言う感じに近いといえば近いかもしれないのですが。

発音記号[u:]

movie, do, zoo

は、かなり口をせばめて、ウーと言わなくてはいけません。これをいい加減に日本語的なウと言うと訛って聞こえる要因になります。


英語発音矯正 4. いい加減な イ

英語発音矯正の過程で最も自分が苦労している音の一つに、i の音があります。

発音記号[I]

It is

を今までイットイズ、あるいは、英語的にイリーズと言ってました。

(因みに、英語では、日本語の小さいツという発想がないのです。よって、音が途切れる感じのイットイズというイメージも間違えの元かもしれません。英語は常に音が継続していくイメージです。)

英語では、このイは、どちらかというとイとエの中間あたりの音なのです。。。

この音の存在にこれまで全く気づいていませんでした。

BoldVoiceアプリによれば、舌を下げてだらしなく”イ”と言うように指導されます。

一方で日本語のイに近い音もあります。発音記号[i:]

例えば、Eat, Ease

これは容易く発音できます。

音の違いを知らなかった昔の自分は、"It is"を"Eat Ease"のように発音していたのです。

このいい加減なだらしない イが文字の前半に来ている場合はだいぶ意識して修正ができるようになってきているのですが、文字の途中に来ていると、ついつい日本語のイを発してしまう事がしばしあります。

Eating

最初のイは、日本語のイ、後半のingはいい加減なイで、イングと言わないといけないのです。

また、これを意識しすぎて、いい加減な”イ”が”エ”になってしまう事もあります。

will がwellになってしまったり、middle がmeddle になってしまう事があります。。。

練習あるのみですね。。。

(追記)

in, into, which, pitch, playing, riff, explain, building, 

このいい加減な イ を含む単語、無限にあります。

英語発音矯正 3. あいまいな ア

 自分の無知を晒すだけのシリーズになりそうですが、まず初めに、口をあまり開けずにぼそっと”ア" という音が英語の単語にとても多いというのを認識していませんでした。

発音記号 [ə]

schwaという音らしいのですが、単語中、アクセントが置かれない部分の母音はかなりの確率であいまいなアを発音すればいいという事を知りませんでした。

そして、カタカナ英語が深く自分の脳内にインプットされてしまっている事も知りました。

科学ーscienceは、ずっとサイエンスというものと思ってました。しかし、英語読みでは、サイアンス。(最初のサイにアクセントが来て、enceはエンスと読みたくなるのをアンスと発音。)

Melonはこれまで絶対に”メロン”と言うものだと思ってましたが、”メラン”(ラはあいまいに)に近いイメージで言わないといけないのも知りました。

動物ーanimalは、最初のアは、appleでおなじみのアとエの中間の音を出すのは知ってましたし、最後のマルの方は、appleの後半の音、ジャイアント馬場さんのアポーのポーに近い感じというのが刷り込まれています。しかし、アニマルの二つ目の二は、niと綴られているのに関わらず、あいまいに”ナ”と言わなくてはいけないのを知りませんでした。さらに言うと、最後のポーも、正確には、”p-あいまいなアーl ”と発音するのです。無理やりカタカナ表記すると、今までは、アニマルに近いイメージで言っていたのですが、正確には、アナマルに近いイメージで言わないといけないのです。

どこにアクセントが来るのかを見極め、アクセントがない部分の母音はschwaになる率が高いというのを知る事は、自分の発音矯正の上で大きな転換点でした。


2026年7月5日日曜日

英語発音矯正 2. 発音記号に絶対服従

英語の発音を良くするには、なにはともあれ単語ひとつひとつ発音記号通りに発音すればいい。

それだけの事なのです。。。

この5ヶ月、それを理解した事が一番大きい事だったように思います。

そのためには、発音記号が求める音を正確に発声できるように練習するのです。

ご存知のように英語は、ぶっちゃけ変な音が多く含まれてます。舌をあちこち動かさないといけません。口も開けたり閉じたり忙しいです。でもそれをひとつひとつ正確に覚えて発声しない限り英語の音にならないのです。。

(例。絶対、舌を上の歯の裏側につけないと『l』や『n』にならないのです。絶対、舌をどこにもつけないように巻かない限り『r』にならないのです。絶対、舌を出して軽く噛まないと『th』にならないのです。話の最中に、何故、自分の舌を噛まないといけないのか、等と疑問に思ってはいけないのです。)

その中で、今まで恥ずかしながら知らなかった音、自分が苦手とする音について書いていきます。




英語発音矯正 1. 冷や汗

 今年の2月に娘に、BoldVoiceという英語発音矯正アプリがある事を教えてもらい、最初のスクリーニングテストをしてみたところ、なんともひどい結果が出て、冷や汗をかいたのをきっかけに、英語の再勉強を続けています。。。

変な話ですが、日本の学校で英語の成績は悪くなく、アメリカに来てから、それなりに聞き取りも強くなり、知っている単語も増えて、英語に関しては妙な自信があったのです。

ところが、このアプリで、録音された自分の発している声を聞くに、ひどく日本語訛りがある事を自覚させられたのです。

ジャズに関しては、自分の演奏を毎回録音して、聞き直して修正を繰り返してきたのですが、英語に関しては、この作業をまるでしてこなかった事を悔いました。

アメリカで誕生した音楽に関わっているのに、その国の言葉をまともに扱えていないのは、失礼な事と思ったり。。。というか、何十年もアメリカで暮らしていてこのレベルはやばいと言う焦りが。。。

50を過ぎて手遅れかもしれませんが、少しづつ改善していこうと。

振り返ってみると、長年共演しているミュージシャンは、特に自分が訛っている事は承知で別に指摘などしないのです。逆に知り合ってまもないミュージシャンと会話すると、『今なんて言った?』という返しがよくあったなと。。。

このアプリは、容赦無く、自分が発音した単語に逐一点数をつけてきます。

トレーニングを始めてかれこれ5ヶ月目に入り、多少の改善が見られてきたような気がしますが、ついた癖を取り除くのはなかなか大変です。

(因みに、自分が続けているトレーニングは、アプリが用意する練習メニューをこなす他に、その日の新聞記事を読み、アプリに添削してもらう。5分間、フリースピーチをして、アプリに添削してもらう。文章を読むのは、発音に意識が行くのでまだマシなのですが、フリースピーチは、頭の中で単語を探す事に夢中になり、発音が今までの日本語訛りに戻る事があり、かなり苦心しています。)

これまで学んだ事を書いていきます。

2026年6月27日土曜日

JAfro II 10. Obamagic

 この曲を書いたのは、バラク・オバマが大統領に選出された2008年のことでした。

当初は『JAfro』(2012年リリース)に収録したいと考えていましたが、                      その時は自分が思い描いていたようには演奏できず、別の機会を待つことにしました。

それから14年が経ちました。


その間に、アメリカの政治的な風景は大きく変わりました。2008年に私が感じていたあの希望は、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。それとも、あれは単なる幻想だったのでしょうか。


余談ですが……


最近、私はSomiの『Holy Room』の映像収録に参加しました。その映像は、アメリカを代表するアーティスト、Carrie Mae Weemsによるインスタレーション作品『The Obama Suite』の一部となりました。

そしてこの作品は、オバマ大統領センターに永久収蔵される予定です。

“Obamagic” です。






              (Holy Room : Somi on vocal, Tomeka Reid on cello, Brandee Younger on harp, Aaron Marcellus on vocal and Toru Dodo on piano)




I originally wrote this tune when Barack Obama was elected president in 2008. I had planned to record it for JAfro (released in 2012), but I couldn’t quite play it the way I envisioned at the time, so I decided to wait for another opportunity.


Fourteen years passed.


In that time, the political landscape of the United States changed dramatically. 

What happened to the hope I felt in 2008? 

Was it real, or was it simply an illusion?


A side note...


Recently, I participated in the video recording session for Somi’s Holy Room. The footage became part of The Obama Suite, an installation by the legendary Carrie Mae Weems. The work will be permanently housed at the Obama Presidential Center.

To me, this is Obamagic.

JAfro II 9. Malaika

 このアレンジはもともと、ソミのミュージカル『Dreaming Zenzile』のために書いたものです。その後、彼女のアルバム『Zenzile: The Reimagination of Miriam Makeba』にも収録されました。


I originally wrote this arrangement for Somi’s musical Dreaming Zenzile. It was later recorded for her album Zenzile: The Reimagination of Miriam Makeba.

JAfro II 8. Wa-Sa-Beat

 Me:I haven’t gone jogging in over a year.

Sakura:That’s not good. Why don’t you start jogging again today?

M:Do you want to jog with me?


S:I have school in the morning. I can’t jog.


M:What about after school?


S:I can’t. I’d be too hungry to jog.


M:What if you eat something first?


S:My stomach would hurt.


M:I’d wait for your stomach to settle.


S:No. I have Spanish homework to do, then I have to practice the piano. After that, I have to finish my art project while my mom practices the piano, and then I have to study Japanese. It’ll be past 6 p.m. by then.


M:Let’s jog after 6 p.m., then.


S:No. It could be 6:30 p.m.


M:Okay, let’s jog at 6:30 p.m.


S:No way. I need to take a bath. Then I’ll put on my pajamas.

Do I jog in my pajamas?


M:There’s no time for jogging…


"A conversation I had with my daughter sometime in 2021."

2026年6月25日木曜日

JAfro II 7. ERICLEWIS

 1998年ニューヨークに移り住んだその年、Cleopatra's Needleのジャムセッションで初めて彼の演奏を聴いたときの衝撃は、今でも忘れられません。

彼は「Pinocchio」を、猛烈なアップテンポのスウィングで延々と,

おそらく45分ほど演奏しました。ソロを構築していく力、そのエネルギーを持続させる集中力、

そして演奏をさらに高みへと押し上げていく推進力。そのすべてが信じられないほど圧倒的でした。

当時,「もしニューヨークのジャズシーンのレベルがこれなら、自分はここで生き残れないかもしれない」

と本気で思ったものです。

(どういうわけか、今でも私はニューヨークで活動を続けていますが。)


「ERICLEWIS」は、ELEWへの感謝の手紙です。

彼は今なお既成概念の境界を押し広げ、新たな可能性を示し続けています。

(もっとも、このトラック自体はわずか3分しか続かないのですが。)





I still remember the shock of hearing him for the first time at a jam session at Cleopatra’s Needle in 1998, 

the very year I moved to New York City. He played “Pinocchio” for what felt like an eternity—about 45 minutes of blazing uptempo swing. His ability to develop a solo, sustain its momentum, and continually raise the intensity was simply unbelievable.

I remember thinking, “If this is the level of the New York jazz scene, I’m not going to survive here.”

( Somehow, I’m still here.)


“ERICLEWIS” is my thank-you note to ELEW, an artist who continues to challenge boundaries, defy expectations, 

and inspire new possibilities. 

(The track itself lasts only three minutes, though.)

2026年6月24日水曜日

JAfro II :6. 20202021

 「20202021」は、あの特別な時代――2020年と2021年―の音の日記。

隔離、不安、忍耐、そして祈りに包まれた日々の記憶を音に刻んだ作品。

小川慶太君の紹介で、彼の長年の友人である僧侶・里見呂明さんにコンタクトをとりました。

ありがたいことに、この作品のために読経を捧げてくださり、

亡くなられた方々への追悼の祈りを音に刻むことができました。

まだ直接お会いしたことはありませんが、いつかお寺を訪ねたいと思っています。


ちなみに、この曲は20小節、20小節、20小節、そして21小節という構成で書かれています。


里見住職 (佐世保、東嶽山西光寺)




“20202021” is my reflection on that extraordinary period—the years 2020 and 2021. 

It serves as a musical diary of isolation, uncertainty, resilience, and remembrance, 

as well as a prayer for those we lost.


Keita introduced me to his longtime friend, the Buddhist monk Ryomei Satomi, 

who generously contributed a Buddhist chant to honor and mourn the dead. 

Although we have yet to meet in person, I hope to visit his temple one day.


As a small structural detail, the piece is built on a sequence of 20-, 20-, 20-, and 21-bar sections.

2026年6月23日火曜日

JAfro II 5. Just Blood

 人は人を殺す。

その悲しい現実は、歴史の中で幾度となく繰り返されてきた。

私たちは10月7日を目撃した。
そして、その後も続いた暴力を目撃した。
奪われた命、流された血は増え続けた。

Just Blood」は、そんな争いの悲劇を音で描こうとした作品だ。
爆弾の轟音、砂漠の静寂、そして対立する二つの側が交わす緊張に満ちた応答。
政治や思想、国境によって分断された世界の奥底には、変わることのない真実がある。
流されるのは、ただ人の血であり、失われるのは、人の命なのだ。





Humans kill humans. History reminds us of this again and again.

We witnessed October 7. 

We witnessed the violence that followed. 

More lives were lost, more blood was shed.


Just Blood is a reflection on the tragedy of conflict—the sound of bombs, the vastness of the desert, and the tense dialogue between opposing sides. Beneath politics, ideology, and borders lies a simple truth: human lives are at stake.

2026年6月22日月曜日

JAfro II 4. Ya Bladi

 「Ya Bladi(我が故郷)」は、人と人とのつながり、アイデンティティ、そして“居場所”を求める普遍的な想いを描いた作品です。人々が国境を越え、異なる文化が交わり合う現代において、「故郷」とは単なる地理的な場所ではなくなっています。それは、記憶やコミュニティ、そして人々が共有する経験によって形づくられる、私たちの心の中に宿る感覚なのです。


シリア系アメリカ人シンガーのNano Raiesとの出会いは、まさに21世紀的なものでした。「NYC」「Arabic」「Jazz」とGoogleで検索したことがきっかけだったのです。幸運にもその検索が彼女へと導いてくれました。このプロジェクトへの参加を快く引き受けてくれただけでなく、その素晴らしい表現力と魂を音楽に吹き込んでくれたことに、心から感謝しています。







“Ya Bladi” (“My Homeland”) reflects the universal longing for connection, identity, and belonging. As people move across borders and cultures intertwine, the meaning of home becomes something larger than geography—it becomes a feeling we carry within us, shaped by memory, community, and shared human experience.


I met the incredible Syrian-American singer Nano Raies in the most 21st-century way possible: by Googling “NYC, Arabic, Jazz.” Thankfully, that search led me to her. I’m forever grateful that she agreed to join this project and brought her beautiful artistry and spirit to the music.


Lyrics by Nano Raies & Selim Aladin







2026年6月21日日曜日

JAfro II 3. Bassem Effect

 2019年の夏、Somiの ミュージカルDreaming Zenzile のために、ユタ州のサンダンス・シアター・ラボで3週間過ごした。世界中のアーティストやパレスチナの劇団とも出会い、本当に刺激的な時間でした。

そして、そこに現れたのが バッセム・ユセフ。(エジプト出身のコメディアン。)

滞在は短かったが、彼が来た瞬間に空気が変わった。知的で面白く、圧倒的にカリスマがある。

特に女性陣の反応を見ると、その“重力”は科学的に証明できるレベルでした。(笑)。



ラボに滞在していた間、空き時間には毎日何かを書こうと自分に課していました。完成した曲でなくても、ほんの短いモチーフでもいい。とにかく書くことを続けることで、なかなか抜け出せずにいたスランプを打ち破ろうと。

このアルバムに収録されている曲のいくつかは、そうして生まれた小さなアイデアから発展したものです。

この曲もそのひとつです。


Sundance Theater Lab 2019 photo

 I spent three weeks at the Sundance Theatre Lab working on Somi’s musical Dreaming Zenzile in 2019 summer.

 It was an incredibly inspiring experience, bringing together artists from all over the world, including a theater group from Palestine.

And then there was Bassem Youssef.

His stay at the lab was brief, but the moment he arrived, the atmosphere seemed to change. He was intelligent, hilarious, and possessed an undeniable charisma. Judging by the reactions of many of the women at the lab, his "gravitational pull" was strong enough to be scientifically measurable. (LOL.)


I should also mention that during my time at the lab, I made a point of forcing myself to write something every day during my downtime—whether it was a complete tune or just a simple musical motif. It was my way of breaking through a stubborn case of writer's block. Several pieces on this album grew out of those daily sketches, and this tune is one of them.

2026年6月20日土曜日

JAfro II 2. JAfrobic

 JAfrobic とは?

それを説明する前に、
まずJAfroが何なのか説明しなければならない。

残念ながら、作曲者本人もまだよく分かっていない。

ただ、Yasushi のアルコ・ソロは何か知っているようだ。






  What is JAfrobic?

A great question.
Unfortunately, answering it requires first answering: What is JAfro?
After all these years, I am still working on that one.
In the meantime, Yasushi's arco solo offers the most convincing theory.

2026年6月19日金曜日

JAfro II 1. Covid and All That Jazz

 JAfro II』の幕開けを飾るCovid and All That Jazzは、近年の歴史の中でも最も不安に満ちた時代のひとつを振り返る、音楽的な回想。パンデミック後に作曲されたこの作品は、あの数年間を特徴づけた不確実性、孤立感、そして感情の揺らぎを描き出すと同時に、音楽と人とのつながりによって生まれた強さと希望を讃えています。

Mas Kogaさんの尺八プレイをフィーチャーしてます。



Opening JAfro II, “Covid and All That Jazz” is my musical reflection on one of the most unsettling periods in recent history. Composed in the aftermath of the pandemic, the piece captures the uncertainty, isolation, and emotional turbulence that defined those years, while also celebrating the resilience and hope that emerged through music and human connection.


It features Mas Koga’s bamboo flute performance.


NYC Moment

 とある高級ホテルラウンジでのGig。Vocal, Piano & Drums という編成。 バーカウンターに男性客一人。テーブルに若いカップルだけの静かな夜。 演奏終了時間が来て、片付けに入った頃、バーカウンターにいた男性が話かけてきた。 『娘の誕生日ギフトに、自分が作...