2011年8月22日月曜日

Sleep No More

さえない週末であった。


まず21日(日)に
ノースカロライナ州で行なわれる予定だった
SOMIの仕事が17日(水)になってドタキャン。
日曜はここ2年ばかり教会の演奏の仕事をさせてもらっていて、
SOMIの仕事があるということで、お休みにしてもらっていたのだが、
キャンセルになったので、急遽、教会で仕事させてもらうお願いをして
了承されて、まずは、安堵。


急遽19日(金)に、“Sleep No More"というオフブロードウェイショーで
ピアノを弾く代役を頼まれて行くも、駐車した車が、
警察に牽引されてしまい、頂いたギャラよりも払った罰金の方が多かったという
情けない有様。


20日(土)に、教会から、近年の財政危機から
21日(日)はお休みしてほしいと言われてしまう。
この教会の仕事もいつまで続くのやらで、久しぶりに、
百々徹経営危機意識が芽生えてしまった次第。



それにしても仕事に行った先で、車を駐車違反で牽引されてしまうのは
けっこうこたえる。(人生で3度目かしら。)


マンハッタン内は、午後6時以降は無料で路上駐車できる場所が多い。
19日の仕事は、West 27丁目の10avenueと11avenueの間。
たいがい、マンハッタンの西や東の端側は駐車しやすいもの。

案の定、僕が会場に着いた頃には、
会場の前の道は、すでに多くの車が駐車してあった。
スペースを見つけ、難なく駐車。

駐車ルールを知らせるポールの看板を確認した。
6pm以降駐車可能であった。
その下に黄色い張り紙があったので、読んでみた。
来週の火曜の夜は映画の撮影で道路封鎖するので
駐車禁止と書かれてあった。
今日は金曜日、問題ない、と余裕で会場入りした。


この日の演奏は8:30−10:30pmと
12:30am-2:30amの2セット。
休憩時間が長いので、バンドメンバーと外にご飯を食べに行くことになった。

鼻歌まじりで、会場を出た。
何故か道がひっそりとしている。
自分の車が消えてしまっている事に気付くのに
数秒もかからなかった。
鼻歌が止まった。




駐車のルールを知らせる看板をもう一度確認した。
すると一番上にもう一つ表示があって、夜の10時から朝の6時までは
駐車禁止と書いてあったのだ。ひとつのポールに3つも表示があるとは。。


動揺を隠せず、バンドメンバーにご飯は失礼すると告げ、
交通課に電話したり、妻に電話したりして、
車がどこにあるかを確認した。
見事に警察に牽引されてしまっていたのだ。


『今日はいったい何しに来たのだ!』
『今日はそもそも出歩かなければこれほどのダメージはなかったのではないか!』
『ギグで一番重要なのは、車を牽引されない事ではないだろうか?』
『バークリー音楽院では、駐車ルールの看板を読むクラスがないのは問題ではないだろうか?』
『今日はいったいどうやって家に帰ろうか?』
『タクシーでニュージャージー州まで帰るといくらかかると思っているんだ!』


やり場のない怒りを鎮めようと、界隈を散歩した。
ただこの辺、何気に、人通りが少なく、
出歩いているのは主に貧困層な方々であった。
スーツ着用の仕事であったので、こういう格好で
夜中に一人で歩くのは危険なのかもしれないと
警戒した。


案の定というか、狭い歩道の少し先で、
若い大人しそうな白人男性が、
身なりの汚い中年黒人男性二人組に金をせびられていた。
白人男性は、ポケットから$1札を渡していた。
『これじゃサンドウィッチも買えないよ。』
とぼやく中年黒人。白人男性は
『ごめんね。』と言って、そそくさと退散した。
次ぎは僕が標的になった。
『おい、サンドウィッチ買いたいんだけど、恵んでくれない?』
と来た。相方も、
『さっきのは$1くれたぜ。』

さっとUターンして逃げようかとも思ったのだが、
その前に自然と言葉が出た。

『Sorry...... I need a help , too..』

すると、彼らは、

『Oh, OK. Take care.』

と言って、どこかに消えてしまったのだ。
自分がどれほど哀れな感じに 彼らの目に映ったのだろうか。


そのくらいさえない週末だったのだ。


(追記)
このSleep No More という舞台、少しだけ見る事ができました。
ホテル全館を舞台に改造。90くらいある部屋それぞれに
趣向をこらしたセットがあり、お客さんは、好きな所を見て回るというもの。
マクベスが下敷きになったストーリーになっているらしいのですが、
僕は、なんだか遊園地のお化け屋敷を思い出しました。
それと、お客さんは皆、オペラ座の怪人みたいな仮面をつけなくてはいけなくて、
そのためか、舞台を見て回っているお客さんそれぞれが、
舞台のオブジェに見えてくる効果があって、面白く感じました。

(お客さんがひと通り見終わった後、バーで少しお酒を飲むようになっていて、
そのバーで演奏するというのが僕の仕事でした。)

今年3月から始まって、常にチケットは売り切れ状態だとか。

2 件のコメント:

  1. ↓ 四つ目のは家で考えたでしょ!?


    『今日はいったい何しに来たのだ!』
    『今日はそもそも出歩かなければこれほどのダメージはなかったのではないか!』
    『ギグで一番重要なのは、車を牽引されない事ではないだろうか?』
    『バークリー音楽院では、駐車ルールの看板を読むクラスがないのは問題ではないだろうか?』
    『今日はいったいどうやって家に帰ろうか?』
    『タクシーでニュージャージー州まで帰るといくらかかると思っているんだ!』

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  2. あ、ばれましたか。。。

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