2016年3月21日月曜日

Southern States Road Trip #3 Memphis

今回のツアーの最終地がMemphis。
6、7年前にSomiのバンドで一度来た事があって、
その時に演奏した同じ会場で、今回演奏した。
前回は、当日入り、翌朝出発といった慌ただしい旅程で、
何も街を見ることがなかったが、
今回は、演奏日前日に到着したので、
若干のメンフィス観光ができた。
Beale Streatの風景
Sean DIxon, Michael O'Brien & Myself at Beale Street

到着した夜に、ダウンタウンにあるBeale Streetに行った。
100メートルほどの通りに、ライヴハウスが多く立ち並び、
一晩中、ブルース、カントリー、ロックバンドが
演奏している。
冬のため、あまり人は多くなかったが、
夏場は、歩くのに苦労するほど、通りに人があふれるらしい。
その昔、ここで、ルイアームストロング、アルバートキング、BBキングが
演奏していたらしい。
(因みにBBキングのBBは、Beale Street Blues Boyの略だと、
初めて知った私。)

メンフィスブルースを聞く。
翌日の昼に、駆け足で、Stax Museumに行った。
万人受けされるようなシカゴのモータウンサウンドと対比されるが、
よりブラックなソウルミュージックの生家と言われる、
Stax レコードの博物館である。

この博物館がある場所というのも、周りは、
いわゆるゲットー丸出しの住宅が並び、
いまだに白人黒人の貧富の格差というか、
白人黒人の棲み分けというか、
奴隷貿易のハブだったというメンフィスの歴史を
 色々と考えさせられる環境だったのだが、
いざ、この博物館に入ると、
ソウルミュージックの発生の歴史等が展示されてあり、
要は、当時、ラジオで唯一かかっていた白人のカントリーミュージックが、
黒人達に大きく影響を与えていて、ゴスペルやブルース音楽と融合して
ソウルミュージックが生まれたといった事が説明されてあり、
しかも、Staxで録音したミュージシャンは、白人が多く参加していて、
(特にホーンセクション)、その事は、Staxレコードをユニークな
存在にさせている事のひとつらしかった。

The Mar-Keys, Otis Redding, Sam&Dave, Isaac Hays等を輩出した
Staxだが、1968年のマーチンルーサーキング牧師の暗殺以降、
人種間のテンションの高まりとともに、この会社自体も
破産へと向かってしまう。
(現在は、コンコードレコード下で復活している。)
(因みにキング牧師は、MemphisのStaxのミュージシャンも
よくたむろしていたホテルで射殺されたのだ。)

なんというか、アメリカのひとつのレコード会社の歴史だけでなく、
そこからアメリカ国の歴史が浮かび上がるような博物館で、
実に唯意義な時間となった。

ツアー最終日、私だけ、飛行機で帰ったわけなのだが、
ホテルから空港に使った、Uberドライバー が、
高齢の白人男性で、車のラジオからエルヴィスプレスリーが
かかっていた。

Stax Museumに行った事を伝えると彼は、
次回、Memphisに来ることがあったらGraceland(エルヴィスの邸宅)
に行けという。確かに、そうだ。エルヴィスはじめ、
ジョニーキャッシュ等を輩出したSun RecordsもMemphisにあったのだ。
(彼らも、Beale Streetで聞いた音楽に触発されているのだ。)

Memphisは、アメリカの音楽のメッカなのだ。
その地に、わずかな時間ながら、そのエッセンスに触れる事ができた
今回のMichelle Walkerツアーは、
個人的に大きな収穫があったように思う。

Isaac Hayesのキャデラック。

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