もういい加減、小説とか映画の主人公に、自分を投影させるのをやめたい。
その主人公が最後にひどい事になると、
あたかも自分が悲惨な事になった感じになって暗くなる。
唐突にも、司馬遼太郎の『夏草の賦』という小説を読んだ。
戦国時代の土佐の武将、長宗我部元親の話なのだが、
天下統一を夢見つつ、20年近くかけて四国を制服するも、
秀吉に負けて、結局土佐一国の長に抑えられ、
九州征伐の際、島津軍に負け、長男を失うは、
家督問題をこじらせるは、あげくに、
家康に負け、一家ごと絶えさせられてしまうという話。
長宗我部氏の事をまるで知らなかったので、
この本を読んでみてとても勉強になったのだが、
けっこう頑張ったのに最後に全部失ってしまうような男の話に、
なんだか、いたたまれない感じになって読後、非常にどよーんとしてしまった。
自分が、日本を制覇してアメリカを統一しようと夢見るが、
結局最後は立川市に帰り落ち着く未来図を長宗我部氏に見てしまったのだろうか。
違う違う、
自分は長宗我部氏じゃないよ。
刀もって戦してるわけじゃないからね。
そうこうして、ふとスポーツニュースを見たら、また暗くなってしまった。
自分を投影しないようにしようと、今さっき決めたばかりじゃないか。
しっかりしろ、自分。
別に5連敗したって、ぜんぜん落胆する必要なんかないんだからさぁ。
自分は、ボストンレッドソックスじゃないよ。
そんでもって世界のニュースを見たら、またまた不安になってしまった。
アイスランドの噴火に、中国の大地震、
今年はハイチにチリに、色々と揺れていますが、
日本、まじで心配。
自分は、日本人だからねぇ。
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