2011年6月30日木曜日

3人乗れば。


George Washington Bridge


ニュージャージー州とマンハッタンの間にハドソン川があって、
マンハッタン側に行く方法として、


•ハドソン川を泳いで渡る。

無料のはずだが、実際に泳いでいる人を見ない。


•George Washington Bridgeを歩いて渡る。

無料だが渡りきるのに、25分くらいかかる。
夜は閉鎖される。

•George Washington Bridgeをバスで渡る。

1年半前までは$1.25であったのに、今では$1.75もかかる。


•フェリーで渡る。

まずは10回分の回数券$84.25を買わなくてはいけないらしい。
(まだ乗った事がないのでなんともわからないのだが。)

•車で渡る。

橋代に$8かかる。
日本のETCカードにあたるEZ Passというのを使えば、オフピーク時に$6。
(NYからNJに戻ってくる時は、無料。)


等があげられるのだが、
ニュージャージー州のGeorge Washington Bridge に割と近い所に住んでいる
私は、歩いて橋を渡ることはさほど困難な事ではないのであるが、
昼は、バスで渡り、帰りが夜遅い場合は、車で橋を渡ってきた。


ところが、つい最近になって、
カープール(乗り合い)ディスカウントというルールを知った。
車内に運転手の他に2人が乗っていれば、
橋代が$2になるというのだ。


おそらく、車の通行量を減らして、
排気ガスを抑制しようとするエコ対策なのだろう。
ニュージャージー州に引っ越して2年が過ぎたのだが、
これまで、マンハッタンに行くのに、毎回$6から$8をかけていた私にとって
このニュースは、明るい光であった。


これを知ったのは、先週、
バス停でバスを待っていた時の事。

一般車がクラクションで僕に合図してきて
何かと思って聞いてみたら、ビジネスマン風の韓国人男性運転手が
『橋渡るんでしょ。タダで乗っけてくよ。乗りな。』
というのだ。
後部座席には、南米系の老夫婦が座っていた。
助手席に乗った私は、この運転手からこの
カープールディスカウントの事を聞いたのである。

そういえば、ここ最近、バスが空いている事が多く、
$1.75を払うより、カープールする車を選ぶ人が
増えているのだろうと思った。

運転手は2人以上乗せる事で普段の$4から$6のディスカウント。
普段バスに乗る人は、$1.75のディスカウント。
皆ハッピーなのだ。


それ以来、早速、私も、マンハッタンに行く時は、
まずバス停に寄り、老若男女、
人種もよりどりみどりの見知らぬ人達を
2人から3人自分の車に載せて、普段バスが行く、
地下鉄Aトレインの駅近くで彼らを降ろし、
それから目的地まで向かうことがルーティーンになった。


見知らぬ人を自分の車に乗せる事、
(また見知らぬ車に乗る事も含めて、)
ちょっと危険といえば危険なのだが、
これまでこれといった問題はない。
皆、笑顔で乗り込んできて、
橋を渡っている最中はなんとなく無言になるのだが、
駅に着いた時は、また笑顔で
『ありがとう、よい一日を。』
と降りて行く。


安く橋を渡れるという理由だけで
実は、案外簡単に、
人類は、愛に満ちあふれた世界を
作れるのではないかと思い始めている。

6 件のコメント:

  1. ちいさいことから、コツコツと(c.西川きよし)。

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  2. めがね、めがね(c.横山やすし)。

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  3. OKASAM2011年7月8日 23:03

    こんばんわ!
    ちょっと 怖い気もしますが、何だか人情味を感じますね。

    助け合い!世界共通ですね~。

    私は、以前 雨降りの高速道入り口で1人の老人を乗せた経験あり。

    雨に濡れ当てもなく移動する老人。

    ちょっと可哀相になって乗せましたが.....

    とんだ食わせ物でしたよ(-"-)

    何事もなくて良かったっと胸をなでおろした経験アリ。

    その後、怖くて。。。


    dodo様も十二分に気をつけてくださいね!

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  4. 乗せるのは、最低2人、それも大概見知らぬ人同士を乗せるので、お互いがお互いを警戒してるので、逆に安心かと。安全運転が重要ですが。

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  5. アメリカって怖いイメージがずっと付きまとっているので、
    ちょっとびっくりしました。

    でも、考えようによっては合理的なのかな。
    これで何か犯罪につながるようなら、メリットも享受できなくなるし。
    あぁ、こんなうがった見方しかできない大人になってしまった・・・。

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  6. 最近乗せたのは、がたいのいい腕に入れ墨の入った若い白人2人。
    乗り込むなり、『暑い!』と
    勝手に車のクーラーの強度を上げ、彼らの会話に耳を傾けていたら、
    『いいか、奴は、いつナイフや銃を取り出すか
    わからないから、お前、頼むから、後ろを見張っていてくれよ。』
    と話しているのが聞こえ、ビビリました。とりあえず無事に橋を渡り彼らを降ろしてホットしたのですが。

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