昨日まで、
演奏してお金をいただく機会が
12日間続いた。
演奏した場所は、
バー、レストラン、カーネギーホールの小ホール、
Rochester Jazz Festivalから、
葬式、小学校、ヤンキースタジアム内のレストランまで
幅広かった。
この職業、なんとも移動が大変である。
朝5時に起きて空港に向かい飛行機でRochesterに行き、
演奏後すぐに8時間ドライヴしてNYに戻り、
帰ったその日に徹夜状態で3本演奏するなんて事は
若いうちはできるかもしれないが、年をとっていくと、
難しい事になるだろう。
家にいながらお金をもらえたら最高である。
録音したものを大量に売ってそのあがりで、
家でテレビでワールドカップサッカーでも見ながら
ピアノの練習して暮らせていけないものかと、切に思う。
私もこれまでCDを5枚ほど作ってみたが、
あまり、自分の生活が潤った感触がなかった。
それは、IT化が進み、
あらゆる音源がいまやユーチューブで
無料で聞ける世の中になってしまい、
『CD』という物質自体が、
カセットテープのような過去の遺物に
なってしまったためなのだ。
無料で作文を読んでもらうブログのように、
録音物も無料で聞いてもらう時代になってきているのだ。
多分2000年代前半までは、
『百々徹』が売れないから、『CD』が売れないのではないか、
という分析が正当性を帯びていたかもしれないが、
2010年代からは、
『CD』が売れないから、『百々徹』も売れないのだ、と
堂々と公言できる時代になったのだ。
なーんだ、自分の所為じゃなかったんだ、よかったよかった、
と言っていられる場合ではないのだ。
演奏家は、移動が辛いのだ。
ついでに言うと、たまにキーボードやアンプを持って行って
組み立てて演奏しなくてはいけない事もあるのだが、
これもきついのだ。
演奏家は今後、演奏でしか収入を得られないのだろうか。
なにか演奏しないで楽に副収入を得る道はないのだろうか。
今から裁縫や陶芸を始めて、
オリジナルTシャツやオリジナルマグカップを作って。
それをライヴ会場で天売するべきか。
もっとゴルフを上達させてトーナメントに参加するか。
それともバイトすればいいのか。
CDも売れない時代ですが、本も売れない時代です。
返信削除まさに『活字離れ』なわけで。
まあ、作家になりたかったわけでなく、辿り着きたい場所は別の所にあるわけですが、ワンステップ目がこれでは、いやはや何とも…と思う、きょうこの頃。
そんなボクは、あすもバイトです(笑)
↑なら、早く寝ろよ!(日本時間AM2:30)
どんな物であれ物作りには、続けていかなければという気持ちと、評価されないイラダチとのジレンマに悩まされますね。(ボクはですが)
でも、どっかで『オレの世界を簡単に理解されてたまるか!』って気持ちもあったりしたりします。(どないやねん!)
長々と失礼しました。
いわお
いわおさんだ!
返信削除最近は、そもそも音楽は売り物ではないという
思いもあります。皆に共有されるものだという
感じがしております。